ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」にて、大ヒットファミリーコメディ映画『12人のパパ』のリメイク版となるディズニープラス・オリジナル映画『12人のパパ』を3月18日(金)より独占配信中。
本作は、2003年に劇場公開され大ヒットを記録したスティーブ・マーティン主演の『12人のパパ』(スターにて好評配信中)を異なる設定でリメイクした作品だ。
『12人のパパ』予告編 Disney+ (ディズニープラス)
子連れ結婚したことで子どもが一挙に10人(と犬2匹)となったベーカーズ家の毎日は大忙し!そんな中、家族経営のビジネスの運営を任された一家の主ポールは、大人数の家族の生活とビジネスの両立を図るため大奮闘。性格も個性も違う子どもたちが、その才能を存分に発揮して予想不可能なトラブルを巻き起こす一方、「家族は協力しなくちゃ!」と立ち上がるも一生懸命さが裏目に出て失敗ばかりしてしまうパパ・ポール。そしてそんな家族を半ばあきれ顔で見守るママ・ゾーイ。ドタバタな毎日を送るベーカーズ一家だが、やがて家族みんなが欠け替えのない存在になっていく…。
ベーカーズ家の夫婦、ゾーイとポールを演じるのは、数々の映画やドラマで活躍するガブリエル・ユニオンと『Scrubs〜恋のお騒がせ病棟』でお馴染みのザック・ブラフ。また、ガブリエル・ユニオンは本作のエグゼクティブプロデューサーも務めている。
監督はアカデミー賞®ノミネート経験を持つゲイル・ラーナーが担当し、エグゼクティブプロデューサーには『ナイト・ミュージアム』シリーズなど数々のヒット作を手掛けるショーン・レヴィが名を連ねている。
そして今回、同作で父親ポール・ベーカー役を務めたザック・ブラフ、母親ゾーイ・ベーカー役を務めたガブリエル・ユニオン、そしてゲイル・ラーナー監督とのインタビューが実現。日本のファンに向けて番組の見どころを語ってくれた。
[PR]『12人のパパ』ザック・ブラフ(ポール・ベーカー役)オンラインインタビュー
――ハイ、ザック、お時間ありがとうございます。そして、(配信)おめでとうございます。
ザック・ブラフ:サンキュー。アリガトウゴザイマス!
――とても感動的な映画で、とても面白かったです。
ザック・ブラフ:ありがとう!。この作品を作るのはとても楽しかったよ。
――ザック、この映画は、1950年、2003年のヒット映画のリメイクです。今、多様性はどの時代よりも重要になっています。『12人のパパ』の現代版で父親を演じる意味を、あなたはどのように見ていますか?
ザック・ブラフ:ディズニーが、この作品を、素晴らしい脚本家のケニヤ・バリスと作り、「私たちは2022年のバージョンをやりたい。混合家族を見せたい」と言うのは重要なことだったと思う。この家族には、障がいのある子供や養子の子供たち、うつ病を持った継母がいるんだ。彼らには、自分の性別に疑問を抱く子供がいるし、世界中で家族が向き合っているこういったあらゆることがあるんだ。10人の子供たちの映画を作りながら、どうやってそういったことを無視できる?そんなの(その問題を無視するの)は馬鹿げているよ。だから、ディズニーへの称賛は、この作品をやる上で、それを可笑しいものにするだけでなく、心温まる作品にする上で、パーフェクトで素晴らしい脚本家のケニヤ・バリスを連れてきたことだよ。
――あなたのキャラクターのポール・ベーカーは、映画の中で多くのことを経験します。父親であるだけでなく、彼は自分のビジネスも持っています。ポールを演じている時、どんなことを心がけていましたか?
ザック・ブラフ:僕はただ可笑しくやろうとしていた。でも、あまり漫画っぽくならないようにね。僕は人々を笑わせたいんだ。でも、あまり大げさで馬鹿げたものにならないように気をつけるんだ。そういったことは難しい。僕が長い間やっていたテレビ番組は、とても馬鹿げていた。でも、この映画はそうじゃない。僕はそれをリアルにやりたいんだ。それは10人の子供がいる誇張された現実ではあるけれどね。僕はそれでもリアルにやりたかった。だから、それが僕がやろうとしたことだよ。
――リメイク映画をやる時、そのことが演技にどのように影響を与えますか?リメイク映画で演じるのは、なにが難しくて、なにが楽ですか?2003年のバージョンでは、スティーブ・マーティンが父親を演じていました。
ザック・ブラフ:僕はそれを見なかった。その映画がターゲットにしていた年齢層より、僕は歳をとっていたんだ。だから、それを見ることはなかった。そして、そうしなくて良かったよ。なぜなら、彼(スティーブ)は、僕のコメディにおけるヒーローの一人だからね。そして、彼を模倣するとか、彼のようにやろうとするというアイディアは、僕の頭の中にはあった。(でも)もちろん、この脚本はその方向性とはとても違うものだった。だから、僕は自分自身のものをやったんだ。
――この映画を、年齢や性別の違う10人の子供たちと撮影するのはいかがでしたか?それはあなたにとってどのぐらい大変でしたか?それとも楽しかったですか?この映画の現場はどういった感じでしたか?
ザック・ブラフ:すごく楽しかったよ。僕は自分が監督じゃなくて良かった。なぜなら、彼女(ゲイル)は全ての子供たちの面倒を見る上で一番大変な時間を過ごしたからね。それは子猫たちの世話をするみたいなんだ。彼らはあちこちに散らばっているんだ。ティーンエイジャーたちは明らかに、ほとんどの場合、集中することが出来た。でも、小さい子たちはあちこちに散らばっていて、「撮影するよ。さあやるよ。さあ、ランチに行くよ」といった感じなんだ。ギャビー(ガブリエル)と僕はそれの手助けをしていた。ガブリエルは本当の母親なんだ。僕には子供はいないけど。でも、彼らを一つの場所に長くいさせるのは大変なんだ。でも彼らは素晴らしい役者たちだったよ。彼らは本当に可笑しかった。でも、小さい男の子たちはお互いに取っ組み合ったり、叩き合ったりしたいんだよ(笑)。
――あなたは、この映画で父親を演じる上で素晴らしい仕事をしていました。どうやって子供たちとの絆を築いたんですか?
ザック・ブラフ:それは素晴らしかったよ。監督のゲイルが、ほとんどキャンプのような1週間を用意してくれたんだ。それはちょっと大変だったけど。なぜなら、パンデミックの間だったんだ。でも僕らは、スタジオの中で一緒になった。そしてゲームをしたり、シーンの本読みをやった。そして僕らは仲良くなったんだ。子供たちは仲良くなって、僕らも彼らと仲良くなった。最近の映画では、大人は滅多にリハーサルの時間はもらえない。多分、数日ぐらいで、「初めまして。さあ映画を作ろう」といった感じだ。(そして)子供たちは・・・これらの子供たちのほとんどは、演技をするのが初めてだったんだ。だから、彼らが楽に感じるような機会を与えるんだ。撮影を開始する前に、お互いのことを知ったり、僕やガブリエルのことを知るのは、とても役立つことだったよ。
――日本には、ベイカーズ家のような大家族がたくさんいます。時々、彼らのストーリーをテレビで見たりします。日本でこの映画を見るのを楽しみにしているそういった人たちに、この新しい『12人のパパ』の見どころを教えてください。彼らにとって、どんなことがエキサイティングで楽しいものになるでしょう?
ザック・ブラフ:この映画の一番良い点を教えるよ。親としてこの作品を見ていたら、あなたは、自分の子供たちと同じぐらいとても笑うことになる。時々、親たちは、自分の手をこめかみに当てながら、「どうしよう。これを見ないといけないなんて信じられない」となって映画を見ないといけない。でも僕が脚本を読んだ時、僕は毎ページとても笑ってしまった。親たちは、子供たちと同じように、(この映画の中に)笑える部分を見つけることになると思う。だから、これはパーフェクトなファミリー映画なんだよ。――この映画にはいくつか素晴らしいメッセージがあると思いました。日本の観客に、この映画からどんなメッセージを受けてとってもらうことを期待していますか?ザック・ブラフ:僕は明らかに、日本の家族の経験については知らない。でも、ここアメリカでのメッセージは・・・(アメリカには)とても多くの混合家族がいるんだ。そして、ディズニーは、こういった多様性を表現している映画を作りたかった。それが養子になった子供でも、障がいを持った子供でも、自分の性別について疑問を持っている子供でもね。僕らはみんな、学び続ける必要がある。そして、受け入れ続ける必要があるんだ。もしあなたが子供だったら、それか、あなたが大人でも、常になにか学ぶことがあるんだ。僕たちは好奇心を持ち続け、すべてを知らないでい続ける必要があるんだよ。
――2003年の映画を手がけたショーン・レヴィは、この映画のプロデューサーの一人です。彼と、この作品について話したりしましたか?
ザック・ブラフ:もちろん、話したよ。
――ショーンとのなにか面白いやりとりはありましたか?
ザック・ブラフ:そうだね。彼と話したよ。彼は、僕らが(この作品を)始めた時、僕を暖かく迎え入れてくれた。彼は、「僕がこの作品をやることになってとてもハッピーに感じている」といった内容のとても素敵なeメールを送ってくれた。それから、映画のテスト試写がとてもよかった後、僕に電話をくれたんだ(笑)。彼は、「観客はこの作品をとても気に入っている」と言ってね。だから、映画を仕上げた時、彼は、子供と大人を相手にテスト試写をやり始めることにとても興奮していた。(そして)彼は、その反応にとても興奮していた。彼は、それについて、僕を喜ばせようと電話してきたんだ。
――ザック、あなたは多くのコメディを手がけてきて、コメディについて多くのことを知っています。子供たちに、可笑しくやることについてなにかアドバイスをしたりしましたか?
ザック・ブラフ:時々ね。僕は監督のゲイルに尋ねるんだ。「彼(この子)がこれをどうやるかについて、可笑しいアイディアがあるんだけど、そのやり方を、彼の耳に囁いてもいいかな?」とね。そしたら彼女は、「いいわよ」と言うんだ。僕は自分の領域をはみ出すことはしたくない。でも、僕自身も監督なので、時々、なにか可笑しいことを見つけてしまうんだ。それか、子供たちに(脚本のセリフの)代わりとなる可笑しい台詞を思いつくんだ。大人(の役者)に対して、もしあなたが、「ねえ、こういうふうにそれを言ってくれる」と言ったら、それはちょっと失礼なことになる。それは「セリフの読み方」と呼ばれていて、タブーと見なされているんだ。でも、子供に対しては、「この通りに言ってみて」と言うことが出来る。そして、彼らはそれをそのまま、あなたに向かって繰り返すんだ。そうすると、とても可笑しいんだよ。僕らは、子供たちから、多くの可笑しいセリフをそうやって引き出した。なぜなら、彼らはあなたの真似をして、そのままあなたにオウム返しするからね。
――ザック、最後に、日本のファンに簡単なメッセージをお願い出来ますか?
ザック・ブラフ:もちろんだよ。「ハロー、ジャパン!『12人のパパ』を是非見て!約束するよ。もしあなたが大人なら笑うし、もしあなたが子供なら笑う。あなたの家族全体で一緒になって見る上でパーフェクトな映画なんだ!」
――ありがとうございました!
ザック・ブラフ:ありがとう!
[PR]『12人のパパ』ガブリエル・ユニオン(ゾーイ・ベーカー役)オンラインインタビュー
――ハイ、ガブリエル、今日はお時間ありがとうございます。
ガブリエル・ユニオン:こちらこそ今日はありがとう。
――そして、(配信)おめでとうございます。映画はとても感動的で、楽しかったです。
ガブリエル・ユニオン:サンキュー。それは良かったわ。
――この映画は、1950年と2003年のヒット映画のリメイクです。今日、多様性はどの時代よりも重要です。『12人のパパ』の現代版で母親を演じる意味を、あなたはどのように見ていますか?
ガブリエル・ユニオン:本当の人生では、私は混合家族の母親なの。一人は、共同親として育てているし、甥っ子も育てているわ。家族のメンバー全員が、自分たちの村(家族)を育む手助けをするために一丸とならないといけないの。だから、ゾーイ・ベーカーを演じることに、私はとても興奮させられたわ。なぜなら、私は、彼女のジャーニーにとても共感することが出来たの。でも、私たちが、全世界の観客を実際に反映した本当の混合家族にちゃんとなっているようにするために・・・誰もがこれらの映画を全世界の観客に向けて作ろうとしていたわ。でも、こういった映画では、滅多に(その中の登場人物たちは)、全世界の観客を表現しているようには見えないの。それで私たちは、そういったことに対処したかったの。家族全員で、この作品を一緒に見ることが出来るようなやり方でね。そして、少しだけ学ぶことが出来るの。少し会話をすることが出来るの。(そして)いくつかドキドキする話題に入っていけるの。そして同時に、スクリーン上で自分自身がある程度、反映されているのを見ることになる。だから私たちは、自分たちの新しい解釈にとても興奮したわ。私は2003年版については知らなかった。1950年版の方をもっと知っていたの。私はその作品で育ったわ。私の姉妹は、その映画に夢中だった。でも、私はいつも、「もしその家族が違う人種で、違う文化だったら、どういった感じに見えるかしら?それはどうなるだろう?」と思っていたの。そして今、私たちはそれを見つけたの。
――そうですね。それを多様なキャストで見るのはとても新鮮でした。あなたは、ゾーイにとても感情移入出来たと言っていましたが、彼女は映画の中で多くのことを経験します。ゾーイを演じている時、どんなことを心がけていましたか?
ガブリエル・ユニオン:私が多分、自分の子供たちに対してするより、彼女がベイカーの子供たちにもっと忍耐強く接するように気をつけたわ。そして、(子供たちに)公平になるようにね。こういった家族がいて、こういったストーリーがある場合、公平に重きを置くのはとても重要なの。親がいつも全ての答えを持っているわけじゃないの。自分自身に謙虚になって、「ねえ、私にもわからない。でも、それを一緒に解決しよう」と言っていいの。そして私はいつも、それを見失いたくなかった。彼女の子供たちに対する忍耐力や協力についてね。実際、彼女は、自分が間違った時、それを認めるの。彼女は謝るわ。そして、自分の子供たちが完全に自分自身でいられるようにするの。自分の期待や夢を彼らに押し付けることをせずに。そして、彼らがそのまま自然に成長出来るようにするの。
――この映画で、あなたは10人の子役たちを相手にします。様々な年齢や性別の子供たちとこの映画を撮影するのはいかがでしたか?それはあなたにとってどのぐらい大変でしたか?それとも楽しかったですか?この映画の現場はどういった感じでしたか?
ガブリエル・ユニオン:大きなキャストの場合はいつも大変なの。(そして)働ける時間が限られている若い役者たちがいる場合はね。だから、本当にもの凄く、大事なことに集中しないといけない。でも、ティーンエイジャーたちには、自分自身の大きな人生(成長期の重要な人生)があるの。全体として、(子どもたちの)演技の経験にはばらつきがあったわ。小さいもっと若い役者たちの方が、ティーンの何人かよりもっと(演技の)経験があったりしたの。そしてその逆もあった。だから、彼らは本当にお互いに助け合っていたわ。そして、私たちはみんな、子供たちが毎日を乗り切れるように、全員で取り組む必要があった。なぜなら、彼らみんなが全く同じ経験をしていたからね。でも、全員がとても情熱を持っていたし、そこにいるのが大好きだったし、学ぶのが大好きだったの。それと、ちゃんと時間を使って(子供たちに)説明するようにするの。彼らの質問をただ退けるのではなくね。彼らが若くて、撮影がスケジュール通りに進んでいるからそうするわけじゃないの。共演者として一つの立場にいるだけでなく、先生になるのが私たちの仕事なの。でも、もし彼らが学びたくて、あなたにその知識があったら、時間を作って、彼らにこのビジネスの全てを理解させる手助けをするの。ただ役者がやることをするだけではなくね。
――あなたと子供たちの相性がとても良かったです。この映画の中で、どうやって子供たちとの絆を作り上げましたか?
ガブリエル・ユニオン:そうね。それは大変だった。なぜなら、コロナのせいでね。私は、彼らにはズームを通してしか会えなかった。普通だったら、私はキャスティングの部屋にいるわ。キャスティングをやっている間はね。でもコロナのせいで、私にはオーディションのテープしかなかった。だから、私たちが実際に現場に入る頃、(撮影の)初日に、私たちみんなが一緒になったの。(だから)最初はどうなるかわからなかった。「私たちは仲良くなれるかしら?それは奇妙な感じになるかしら?(お互いのことを知るのに)ちょっと学習曲線のようなものがあるかしら?」といった感じだった。でも、私たちが実際に、お互いにタッチしたり、抱き合ったり、お互いに向き合って楽しむことが出来てとてもありがたいと思ったわ。私たちは何年も一緒にいる家族のようだった。それはとても円滑だったわ。
――ガブリエル、あなたは、2003年版は見ていないと言いましたが、リメイクの映画をやる時、一般的に、それはどのようにあなたの演技に影響を与えますか?リメイク作品で演じる上で、なにが簡単で、なにが難しいですか?
ガブリエル・ユニオン:そうね。そこに自分自身のものを入れたいの。もしあなたが、前の作品を勉強し過ぎたら、それは罠になるわ。なぜなら、そうすると、あなたは多分、象徴的な演技の悪いモノマネをし始めることになるからよ。だから、自分自身のやり方をしたいの。その車輪(作品を動かすもの)を作り直したいの。だから、そういう意味で、私が2003年版について知らなかったのは、ありがたいことだった。そして、ほとんどの人たちは1950年版を知らない。でも私は、あまり伝統的ではなく、もっとオープンな態度のモダンな母親にしたかった。物事にかなり違うやり方でアプローチするね。でも、人々に、十分な親近感を与えるの。だから、私たちは、たくさんの子どもとか、彼らみんなに違う性格があって、そのことがいかにチャレンジかということを扱わなかった。でも、私たちは彼らに違う仕事(役割)を与えたかったの。私たちは、ゾーイとポールを、このレストランをやっている起業家にした。そして、彼(ポール)には、その(お店の)ソースを使った野心があるの。だから多分、他の作品とは違うものなの。でも、私たちはそれを、今の私たちの時代に文化的に固有で関連性のあるものにしたかったの。
――この映画を楽しみにしている。日本の視聴者に、この新しい『12人のパパ』の見どころについて教えてください。
ガブリエル・ユニオン:これは、家族全体にとって楽しいファミリー向けの映画なの。あなたたちは笑うわ。(そして)少し泣くかもしれない。でも、とても素晴らしい時間を過ごすわ。私たちは、いくつか重要なトピックに、年齢(若い観客)に適したやり方で触れている。そして、(映画は)スリルのあるライドになっていて、すごく楽しいの。ディズニープラスで必ず見てね。あなたたちは最高に楽しいひと時を過ごすわ。
――ありがとうございました!
ガブリエル・ユニオン:ありがとう!
[PR]『12人のパパ』ゲイル・ラーナー監督 オンラインインタビュー
――お時間ありがとうございます。そして、(配信)おめでとうございます。とても感動的で、心温まる作品でした。
ゲイル・ラーナー:ありがとう!
――ゲイル、この映画は、1950年と2003年のヒット映画のリメイクです。あなた方はなぜ、この作品を再びリメイクすることにしたのですか?
ゲイル・ラーナー:私たちは、それらの映画をもう一度作るんだとは考えなかった。それらの映画はそれぞれが独立した素晴らしい作品なの。それぞれが、それらの時代でアイコニック(象徴的)でとても愛されている作品だし、私たちは、この作品をリメイクとは考えなかった。でも、アメリカの家族がずっと多様性に富んでいて、ずっと広がりのあるものであるのを見て育った新しい世代のために、(その作品を)想像し直すことが必要だと考えたの。家族がどういうものかについての考えはとても変化したわ。だから、私たちは、それを表現する機会をとても気に入ったの。
――あなたはすでに、私の次の質問に答えたかもしれませんが、今、多様性は他のどんな時代よりも重要視されています。あなたはこれはリメイクではないと言いましたが、この映画をもう一度作り直す意味をどのように見ていますか?今の私たちの社会を反映した方法で。
ゲイル・ラーナー:今起きていることは、私たちが違いに目を向けるようになって、違いを受け入れていることなの。私たちみんなが同じであるということに完全に重点を置くのは素晴らしいと思う。私たちには、違いより多くの共通点があるの。でも、「ねえ見て、私たちはみんな同じよ」と言うのではなく、この映画は、「私たちみんなが違う存在で、親として、人として、私たちみんなに違うスキル(能力)がある」という事実を受け入れているの。そして、愛されていて、受け入れてもらって、大切にされていると感じる健康で自信に溢れた子供たちを育てるために、私たちは、そういったあらゆるスキルを本当に用いる必要があるの。
――監督として、この映画にアプローチする際、なにが最も重要なことでしたか?
ゲイル・ラーナー:私にとって最も重要だったのは、すべての子供たちにとって、大人もそうだったけど、特に子供たちが(現場で)安全で自由に感じられることだった。アドリブをしたり、彼ら自身でいられるようにすることだった。それと、子供たちや才能に溢れた大人の俳優たちが持ち込む陽気さや真実味ね。この映画に楽しい感じを与えるだけでなく、それがリアルに感じられるようにすることだったわ。
――あなたは、様々な年齢や性別の12人のキャストたちと仕事をしました。
ゲイル・ラーナー:そうね。
――それはあなたにとって、現場ではかなり大変なことだったと思います。若い役者たちを含んだこれだけ多くのキャストと仕事をするのはどういった感じでしたか?
ゲイル・ラーナー:そこで最も重要だったのは、こういった若い役者たちと仕事をすることだったと言うわ。彼らの何人かは主にコマーシャルやプリント広告、声優をやっていたの。なぜなら、彼らはとても幼かったからね。でも、彼らに自分自身の身体的特徴や、自分自身のコメディのスタイルを見つけるのを手助けするには、時々、彼らにセリフを読ませたり、どこに座って、どこに立つかということを見せたりしないといけない。それに対して、大人たちはずっと自由で、もっと経験があるわ。でも、時々、子供たちは、自分自身の自然なコメディを見つけるの。それか、彼ら自身の自然な演技をね。そして、そういったことを日々続けていくの。彼らは、映画をやっている間に、ものすごく成長したし、私は彼らことをとても誇りに感じたわ。
――撮影前に、リハーサルの時間をかなり設けられたのですか?
ゲイル・ラーナー:そうなの。とても十分な量のリハーサル時間があったわ。私はそれを、ほとんどサマーキャンプのように扱った。私は多くのゲームや曲芸(お手玉とか)ゲームをクリエイトしたの。サンドウィッチを作ったり、リレーレースをしたり、名前を学ぶゲームをたくさんやったわ。なぜなら、初めて会って、(映画の中で)家族にならないといけなかったし、お互いの本当の名前やキャラクターの名前を学ばないといけない人たちがたくさんいたからね。私はそれを楽しくて陽気なものにして、家族で楽しむ感覚を作ろうとしたの。そうすれば、彼らは仲良くなれて、カメラの前で本当に心が通った家族になれるの。
――そのキャンプはどのぐらいでしたか?彼らは(撮影前に)どのぐらいの時間を一緒に過ごしたのですか?
ゲイル・ラーナー:7日間ぐらいリハーサルをしたと思う。それは映画ではとても多い方なの。間違いなく多いわ。そこでは、小さなグループになって、シーンをリハーサルしたわ。でも、多くの子供たちに、それぞれ違う物語があって、彼ら独自の問題があるの。それで1日、全ての子供たちを夕食のテーブルに集めて、彼らの問題について、キャラクターになって話させたの。そして、お互いに意見をやりとりさせたの。彼らが本当の兄弟(姉妹)のように、お互いにアドバイスし合うのを見るのはとても楽しかったわ。
――あなたは前にも子供の役者と仕事をしていますが、彼らと仕事をする際のコツはなんですか?
ゲイル・ラーナー:それは、その瞬間に起きていることにとても注意を払うことだと思う。時々、私にはあるアイディアがあるんだけど、子供たちがやっていることが(そのアイディアと)違っていたりするの。もし私が「Q」を考えていたら、彼らは「M」を考えているの。そしてそれは、「Mでやってみよう」といった感じなの。彼らがそれをやっているわけで、それはリアルで、有機的なの。(でも)Qをやることがとても重要な時は、彼らはそれを学ぶことになる。でも、彼ら自身の直感に従わせるの。そして、私がそれらを追いかけていくというのが、そこでのキーポイントだと思う。
――つまり、とても臨機応変にやらないといけないわけですね。
ゲイル・ラーナー:そうね。
――そして、彼らと仕事をするには有機的に(子供たちの中から自然に演技が出てくるように)やらないといけないわけですね。
ゲイル・ラーナー:そうなの。
――あなたはこの作品をリメイクとして見ていませんが、もし、同様のアイディアを持った映画やる場合、監督として、どんなことが難しくて、なにが簡単でしょうか?
ゲイル・ラーナー:一つ、私にとってとてもチャレンジだったのは、スティーブ・マーティンがやったショーン・レヴィのバージョンは、もっとコメディを押し出した作品だったことなの。そこにはもっと(コメディ的に)派手なシーンが入っていた。ケニー(脚本家のケニヤ・バリス)と私は、この映画をもっと現実的な作品として話していたし、私たちのコメディはもっと現実に根付いたものだけどね。(それで)撮影していて、時々、私の頭の中に、スティーブ・マーティン版があったの。そして、私は、「これは十分に可笑しくない。これは十分に滑稽なものになっていない」と考えていた。それで私は、スティーブ・マーティン版の監督だったショーン・レヴィに電話したの。(彼は)いつも話をしてくれたわ。彼のようなにものすごいキャリアを持った人(とんでもなく忙しい人)がどうやってそれをしてくれたのかわからないけど、彼はいつでも私の電話やテキスト(ショートメッセージ)に答えてくれたわ。そして私は(彼に)告白したの、「私はちょっと動揺している」とね。そしたら彼は、「あなたは違う映画を作っているんだ。全く違う映画をね。自分が作っている映画に自信を持って」と言ったの。彼からそういったことを聞いたり、それについて彼の応援を得られたことで、私はとても楽になれたの。
――日本にも大家族がいますし、日本の人たちはこの映画を見るのを楽しみにしています。日本の視聴者に、新しい『12人のパパ』の見どころを教えてください。
ゲイル・ラーナー:もちろんよ。家族や、親や子供にとって、この映画のなにが楽しいかというと、いろんなものがちょっとずつ入っていることなの。ドラッグレースがあるし、子供たちが犬を追いかけたり、親たちと子供たちの間で心温まる瞬間があるわ。(そして)可笑しいけど、今の世界についての鋭い社会的な主張が入っているの。家族にとってとても重要な多くのことを扱っているわ。そして何よりも、家族と寄り添って楽しめるとても楽しい映画なの。――この映画にはいくつかとても素晴らしいメッセージがあると思いました。日本の観客に、この映画からどんなメッセージを受け取ってもらうことを期待していますか?ゲイル・ラーナー:私たちはみんな、「自分たちにはもっとお金が必要だ」と考える罠にはまってしまうの。もっと大きな家、もっと立派なキャリアといったね。私にとって本当のレッスンだったのは、私たちの子供たちが本当に欲しいのは、もっと多くの時間や愛や思いやりや、もっと遊ぶことなの。人々がこの映画を見て、「自分の子供と遊びたい」と思ってくれることを期待しているわ。
――最後に、この映画での、ザック(・ブラフ)とガブリエル(・ユニオン)との仕事について簡単に話してください。
ゲイル・ラーナー:彼らは(お互いに)素晴らしい相手役だった。彼らはとても違うエネルギーを持ち込んだけど、コメディの量は同じだったわ。彼らは二人とも、自分自身の身体的特徴(体を使ったコメディ)を持ち込むことにとても長けていた。彼らは時々、全く思いもよらない最高に可笑しいことをするの。可笑しい脚本があるのはギフト(恵み)だし、私は作品に出来るだけコメディを持ち込むの。そしてそれから突然、「そのシーンをさらによくしてくれて、全てをもっと可笑しいものにしてくれるボーナスのコメディがここにあるわ」となるの。彼らはお互いをもっと可笑しい存在にしていたわ。彼らは両方とも、お互いを素晴らしく見せるために、とても寛大だったわ。
――ありがとうございました!
ゲイル・ラーナー:ありがとう!
配信情報
『12人のパパ』
ディズニープラスにて、3月18日(金)より日本初独占配信
[PR]ディズニープラスとは:
Disney+(ディズニープラス)は、ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービスです。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックの名作・話題作に加え、スターブランドとして大人が楽しめるドラマや映画も充実しています。ここでしか見られないオリジナル作品も続々登場します。 ※一部個別課金あり。
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