先日行われた第94回アカデミー賞授賞式。同イベントで最も注目されたと言っても過言ではないのが、クリス・ロックのジョークにウィル・スミスが激怒し、ステージ上に上がりクリスを平手打ちしたことだ。
クリスはステージ上で、「ジェイダ、映画『G.I.ジェーン』の続編が楽しみだよ!」とウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスのヘアスタイルをジョークでいじった。ジェイダは過去に脱毛症で悩んでいることを公表しており、このジョークに激怒したウィルはステージに上がり、強烈な平手打ちをクリスにお見舞いしたのだ。
このウィルの平手打ちは瞬く間にネット上で話題となり、論争を巻き起こした。そんな中、ジョークのネタにされた映画『G.I.ジェーン』のヘアスタイリストが、このハプニングについて言及している。
映画『G.I.ジェーン』は、1997年の映画で、軍隊に入る兵士を演じたデミ・ムーアが丸坊主を披露した。彼女のスタイリングを担当したエンゾ・アンギレリは、ピンケット・スミスが脱毛症に苦しんでいることは知らなかったと言うが、それでも彼女が不機嫌になったのは理解できなかったという。エンゾはPage Sixに対し「彼女(ジェイダ)はとても堂々としてて、すばらしいと思いました」「私は(あの髪型が)うつくしさの選択だと思っていました。あんなにもうつくしい彼女を見たことがなかったですから」とコメントしたが、あのハプニングでのジェイダの反応を見て、考えを改めたという。
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エンゾは、ウィルの行動を「まったくもって容認できない」と言い、「子供たちに手をあげてはいけないと教えないのか」ともコメントした。
エンゾ・アンギレリはこれまで、ジェニファー・ロペスやニコール・キッドマンなど様々なセレブのヘアスタイルを担当しており、特にシャーリーズ・セロンとは親しい間柄である。彼女が『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で丸坊主を披露したのも、エンゾの勧めがあったからだという。