コメディアンのクリス・ロック。先日行われたアカデミー賞授賞式でウィル・スミスにビンタされたことが世界中で話題となったが、そんな彼は現地時間3月31に自身のショーをボストンで行った。
そのショーでファンが「ウィル・スミスくたばれ!」と叫んだが、それをクリスは受け入れず、「No, no, no, no, no」と返し、観客を黙らせたのだという。
クリスは別日に行われた公演で、ビンタの件について「まだ処理している」とファンに語っていた。また、いずれこの事件について話すつもりだが「今はいくつかのジョークを伝えるね」と話していた。
Page Sixの報道によると、クリスのショーのチケットは、なんとウィル・スミスのビンタの後に価格が高騰したという。騒動後初の公演チケットは完売となった。また、ビアンタウンのウィルバー・シアターによると、水曜日から金曜日までのクリスの完売公演に参加する人は、ショーが終わるまでアクセスできないポーチに携帯電話を入れなければならないという特別なルールが設けられていたのだという。
今年のアカデミー賞で最も注目されたと言っても過言ではないウィル・スミスのビンタ。ことの発端は、クリスがステージ上で、「ジェイダ、『G.I.ジェーン』(丸坊主の女性キャラが登場する映画)の続編が楽しみだよ!」とウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスのヘアスタイルをジョークでいじったことだ。ジェイダは過去に脱毛症で悩んでいることを公表し坊主にしており、このジョークに激怒したウィルはステージに上がり、強烈な平手打ちをクリスにお見舞いした。その後もウィルは放送禁止用語を使い、「妻の名前を口にするな」などと怒りを爆発させていた。
ウィルといえば、クリスへ謝罪したが、その後コメントは出していない。一方、アカデミーはウィルの行為を非難する複数の声明を出しており、ビンタの後に彼に会場から立ち去るように求めたが拒否されたことも主張している。