YouTuberとインフルエンサーのバトルが、警察沙汰にまで発展している。
ロサンゼルス市警は3月30日(水)、YouTuberのデンゼル・ディオンが先週、SNSインフルエンサーのデミ・マルティネスに暴力をふるった疑惑を捜査していると発表した。
ロサンゼルス市警の広報担当者ロージー・セルバンテスによると、デミ・マルティネスは21日(木)、デンゼル・ディオンにおそわれたとして被害届を提出したという。
インスタグラムで30万人以上のフォロワーをかかえ、「ラ・デミ」として活動するマルティネスは、美容やメイク、性転換などの情報を発信しているトランスジェンダーの女性。
そんなマルティネスは3月21日(木)、ヘイトクライムによる暴行の被害にあったとインスタグラムに投稿したうえ、ディオンを加害者だとして名指しした。
彼女は目や顔の周りにできたアザや足の切り傷など、生々しいケガの様子を報告。数時間後にはディオンのインスタグラムアカウントのスクリーンショットを投稿し、2人が口論になったこと、暴行がディオンによるものであることを訴えたのだ。
ディオンは、100万人以上のチャンネル登録者数を持つLGBTQのYouTueber。普段はセレブのファッション批評動画などを投稿している。3月27日(日)には、フェイスブックの親会社Metaの招待を受け、インフルエンサーとしてアカデミー賞授賞式に出席していた。
マルティネスの投稿を受け、ディオンも自身のSNSを更新。マルティネスの告発に「心を痛め、深く悲しんでいる」とし、「非難されるようなことは何もしていないし、ラ・デミともずっと仲よくしてきた」と真っ向から反論した。
— zel (@denzeldion) March 25, 2022
双方の主張が対立しているこの事件について、マルティネスが被害届を提出したことから、今後はロサンゼルス市警が捜査を行うことになる。