アメリカ最大の野外音楽フェスティバル、コーチェラ(Coachella Valley Music and Arts Festival)。4月15日から2週にわたって開催されるこのフェスに出演予定だったカニエ・ウェストが、ヘッドライナーを降板することがわかった。Page Sixなどが報じている。
関係者は「カニエ・ウェストが予定していたパフォーマンスを取りやめた」とPeopleに対しコメントしている。その他のヘッドライナーとしては、金曜日にハリー・スタイルズ、土曜日にビリー・アイリッシュが出演するが、カニエの代わりに誰が出演するかはまだ不明だという。
今回のコーチェラの降板の発表は、カニエがグラミー賞の最優秀ラップソング賞(「Jail」)と最優秀ラップパフォーマンス賞(「Hurricane」)の2部門を受賞した翌日に行われた。アルバム・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされたカニエは、グラミー賞には出席しなかった。
カニエの代理人は以前、カニエのネット上の行動を問題視し、授賞式でのパフォーマンスを禁止されたことを認めている。
カニエといえば、別居中の妻キム・カーダシアン(41)とその新恋人ピート・デヴィッドソンに対する不満を公言し、インスタグラムで嫌がらせのメッセージを送るなどしてきた。また自身の曲「Eazy」のミュージックビデオで、誘拐され縛られて埋められたピートをクレイアニメーションで再現していたことにより、キムが激怒し動揺していたとも報じられている。
またカニエは、トレバー・ノアに対する人種差別の書き込みも物議を醸し、ヘイトスピーチ、ハラスメント、いじめを理由にインスタグラムアカウントが24時間使用停止となっていた。
グラミー欠席前に、カニエはキムに対し「助けを求めるために遠くへ行く」と伝えていたとも報道されており、コーチェラの降板も、このことに関連しているのかもしれない。