アメリカ最大の野外音楽フェスティバル「コーチェラ(Coachella Valley Music and Arts Festival)」にて、急きょヘッドライナーとして出演することが決定したザ・ウィークエンドが高額のギャラを要求していたことがわかった。
「コーチェラ」は、毎年4月に、カリフォルニア州にある砂漠地帯「コーチェラ・ヴァレー」にて開催される大規模の野外音楽フェスティバル。同フェスは、20年近くにわたり開催されてきたが、2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止されていた。
今回、3年ぶりに開催されることになった「コーチェラ」は4月15日~17日、4月22日~24日の2週にわたって行われる予定であり、当初はカニエ・ウェストが3日目(日曜日)のヘッドライナーを務めることが決定していた。
しかしながら、開催を2週間後に控えた4月上旬、カニエがヘッドライナーを降板することが明らかに。米Page Sixによると、カニエは「コーチェラ」への出演により、800万ドル(約10億円)とプロデュース料として50万ドル(約6,000万円)を受けるとことになっていたという。
カニエの降板により、コーチェラ側は新たなヘッドライナー探しに奔走することに。その代打として、急きょ出演することになったのが、ザ・ウィークエンドと、スウェーデンのハウスユニットのスウェディッシュ・ハウス・マフィアであった。しかし、今週水曜日に新たなラインナップが発表された際、実はザ・ウィークエンドとの契約は正式には成立していなかったという。
— The Weeknd (@theweeknd) April 6, 2022
なんでも、コーチェラの運営元であるアメリカの音楽エンターテインメント企業「AEG」は、ザ・ウィークエンドに支払うギャラをカニエよりもはるかに少ない額にしたいと考えていたというが、ザ・ウィークエンド側は、カニエと同様の契約を結べなければ、すぐさま手を引くとも脅してきたそうだ。
開催まで10日を切っていることもあり、AEGは結局、ザ・ウィークエンドにカニエと同額のギャラを支払うことに同意したという。