エド・シーランが、あの大ヒット曲の著作権裁判に勝利した。
Billboardが報じたところによると、このたび裁判官は、2017年に発売されたエド・シーランの楽曲「Shape of You」が、著作権を侵害されたと訴えていたサミ・チョクリとロス・オドノヒューの2015年の楽曲「On Why」をコピーしたものではない、と結論づけたという。
【動画】Ed Sheeran – Shape of You (Official Music Video)
【動画】Sami Switch – Oh Why (Official Video)
この判決を受け、エドはコメントを発表「今回の結論は非常にうれしく思っていますが、現代において、このような主張がなされることは一般的になってきており、著作権侵害を訴えることで、裁判に持ち込むよりも解決金でおさめてしまおうという訴えられた側の考えにつけこもうとする文化もうまれつつあります。たとえ主張に根拠がなかったとしても」と、ヒット曲が訴えられやすい現状に苦言を呈した。
さらに、「これは作曲業界にとって大きな痛手なのです。ポップミュージックで使われるコードや音符は非常に少ない。スポティファイ(音楽配信サービス)では毎日6万曲もの新曲がリリースされる中で、偶然の一致が起こることはひんぱんにあるはずです」と訴えた。
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今回の裁判を担当した裁判官は判決の理由について、エドが意図的に「On Why」をコピーしたとする確固たる証拠がない、としたうえで「2つの曲には似ている部分もあるが、異なる部分もはっきりしている」と述べた。
エドは過去に、楽曲「Photograph」にも著作権裁判を起こされており、こちらは法廷外で決着。2018年には「Thinking Out Loud」をめぐって裁判を起こされており、こちらは現在も法廷バトルが続いている。
4月6日(水)には、エド自らが動画を公開し、裁判に勝利したことを報告するとともに、今後、根拠のない主張を基にした裁判が行われないようにしてほしい、と呼びかけていた。