今年のアカデミー賞でコメディアンをビンタし、渦中にいる俳優のウィル・スミス。彼はかつて、ジェイダ・ピンケット・スミスとの結婚生活では絶対に冒涜的な言葉や暴力を使わないと誓っていたのだという。
今、ネット上で話題になっているのが、2018年10月に公開されたジェイダのFacebook Watchシリーズ「Red Table Talk」のエピソード。この中で、ウィルが1990年代に20人ほどのゲストを招いたパーティーでジェイダに対し「黙れ」とFワードを使い言い放ったことを振り返っている。
ウィルは「僕は新聞紙を持って、パーン！って言ったんだ」と頭を叩くふりをしたという。その後、ジェイダに別の部屋に呼び出され、そこで「そんな話し方をするなら、私たちは一緒にいられない」と言われたのだとか。彼女はまた、「私たちの中で冒涜的な言葉や暴力は使わないわ。こんなこと私にはできない」と続けた。そこで2人の結婚生活では「冒涜的な言葉や暴力を使わない」と誓ったのだという。ウィルは、その会話の後20年間、互いに悪態をついたり声を荒げたりすることはなかったと主張した。
しかし、この“誓い”はスミス家以外に適用されることはなく、今年のアカデミー賞ではコメディアンのクリス・ロックを舞台上でビンタしてしまった。
ウィルはその後、クリスに謝罪し、正式にアカデミーの会員を辞職した。「私は映画芸術科学アカデミーの会員を辞め、理事会が適切と考える更なる結果を受け入れるつもりです」「第94回アカデミー賞授賞式での私の行動は、衝撃的で、痛みを伴い、許しがたいものでした」とコメント。また、映画芸術科学アカデミーが新たに発表した声明によると、ウィルは2022年4月8日から10年間アカデミーのすべてのイベントへの参加を禁止されることとなった。
