大御所俳優のサム・エリオット(77)が、映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』と、同映画の監督ジェーン・カンピオンについて述べたコメントについて謝罪している。
映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、ベネディクト・カンバーバッチが主演を務めたネットフリックスのオリジナル作品。本作は、1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、周りの人々に恐怖と畏怖を与えるカリスマ的な牧場主フィル・バーバンク(演:ベネディクト・カンバーバッチ)と、その弟ジョージ(演:ジェシー・プレモンス)、そしてジョージの妻ローズ(演:キルステン・ダンスト)らをめぐる、絡み合う緊迫した関係をリアルに描く人間ドラマ。同性愛を描いた本作で監督を務めたのは、『ピアノ・レッスン』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞し、同作でアカデミー賞脚本賞を受賞したジェーン・カンピオンだ。
この作品についてサムは3月、「WTF Podcast」のエピソードで「くだらない映画」と表現した。また映画の登場人物について「ボウタイ以外、あまり着ないんだ」と男性ストリップ集団チッペンデールズのダンサーに例え、「あの映画に出てくるクソみたいなカウボーイはみんなそんな感じだった」「あの映画には、同性愛を連想させるものがたくさん出てくる」と発言。監督については「すばらしい」と称賛したものの「彼女のこれまでの作品は大好きだが、このニュージーランド出身の女がアメリカ西部について一体何を知ってるっていうんだ?」とも発言し、これが物議を醸した。
サム・エリオット↓↓
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そして先日行われたDeadlineのContenders TVイベントの中、サムは「申し訳ないとしか言いようがありません」とコメント。「私はこのことについて明確にしていなかった。人を傷つけるようなことを言ってしまったし、ひどく反省しています」と述べた。
「ゲイ・コミュニティは、私のキャリア全体において、信じられないような存在だった。この街で働き始める前から、私のキャリア全体という意味でね。今日まで、あらゆるレベルでの、あらゆる職種の友人たちなんだ。その友人や愛する人を傷つけてしまい、申し訳なく思っている」と改めて謝罪した。