人気歌手バッド・バニーこと、ベニート・アントニオ・マルティネス・オカシオが、ソニー・ピクチャーズの新たなマーベル・ヒーローとして起用され、『El Muerto(原題)』で主演を務めることが明らかになった。米Varietyが伝えている。
バッド・バニーは、ラスベガスで毎年開催される、映画館経営者の集まりである「CinemaCon」で、ソニー・モーション・ピクチャーズ・グループのサンフォード・パニッチ社長から紹介された。ラテン系俳優がマーベル実写映画の主役を務めるのは初めてのことだ。
コミックの中でエル・ムエルトは、先祖代々受け継がれてきた力を持つレスラー。マーベルの公式サイトによると、このマスクによって超人的な力を得ることができるという。また物語では、エル・ムエルトはスパイダーマンとリング上で戦う場面もある。
そんなエル・ムエルト役を演じるバッド・バニーは「エル・ムエルトに命を吹き込むなんて、信じられない…とてもエキサイティングだよ」と語り、起用されたよろこびを明かしている。
これまで映画『スパイダーマン』は、トビー・マグワイアから、アンドリュー・ガーフィールド、そしてトム・ホランドと、20年以上の歳月をかけて、その役が引き継がれてきた。その人気は衰えることを知らず、現スパイダーマンを務める、トム・ホランド主演の最新作『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』は世界中で大ヒットを記録している。
また、トム・ハーディとミシェル・ウィリアムズの『ヴェノム』、ジャレッド・レトの『モービウス』、アカデミー賞を受賞したアニメ映画『スパイダーマン:イントゥ・ザ・スパイダーバース』などのフランチャイズも誕生している。
さらに、今後のソニー・マーベルのプロジェクトとしては、2023年7月7日に公開予定のダコタ・ジョンソン主演の女性主導のアドベンチャー『Madame Web』、2023年1月13日に公開予定のアーロン・テイラー=ジョンソン主演『Kraven the Hunter』が控えていることから、バッド・バニー主演の『El Muerto』にも注目が集まりそうだ。
『El Muerto』は、2024年1月12日に公開が予定されている。