ジョニー・デップが、接近禁止命令が出ているにもかかわらず、アンバー・ハードから「会いたい」との申し出があったことを明かしている。
現在バージニア州の裁判所で開かれている、俳優ジョニー・デップが元妻で女優のアンバー・ハードを相手取って起こしている名誉棄損裁判。
2019年、アンバーがワシントン・ポスト紙にDV被害を訴える記事を寄せ、この内容についてジョニーが「自分が加害者であるかのように書かれている」として、公人のイメージを傷つけられたと主張しているものだ。
アンバーがジョニーとの離婚を申請したのは2016年5月のこと。その後1週間も経たないうちに、ジョニーに対して、アンバーへの接近禁止令が出された。
ところが4月25日(月)、ジョニーは裁判所にて証言する中で、その年の7月にツアーでサンフランシスコを訪れた際、アンバーから「会いたい」との申し出があったことを明かしたのだ。
「私がホテルの部屋に行き、彼女が要求していた内容について話し合いを終えることができました」と語ったジョニーは、「当時、私が彼女にひどいことをしたというニュースばかりが流れていたため、なぜ私がよびだされたのか、とかなり混乱していました。一方私は、そこで彼女と会うことにより、世間に流れている悪いウワサを撤回してもらえないかと考えていたのです。しかし彼女にそんなつもりはまったくありませんでした。だから余計に、なぜ私が呼び出されたのか理解できなかった。彼女は私のすべてを奪い、子供たちもこの事実から逃れることができないのですから」と訴えた。
ジョニーは当時について、「もう限界で、本当にたえられなかった」と振り返ると、アンバーが「ニセの口実を使って」自身を呼び出したのだと考えていると明かした。
そして、「彼女が何をするかわからなかったので、ポケットにナイフを忍ばせていきました。彼女と会い、ナイフを取り出してこういったのです。『これでぼくのことを切りなよ。それで君はすべてを手に入れられる。ぼくの血が欲しいんだろ?もっていけよ。ぼくの血を』と。すると彼女は、『いいえ、そんなことしない』と言いました。だから私は、『いいかい、もし君がやらないのだとしても、ぼくは君が「やりたい」んだということはわかっている。それがぼくに残されたすべてなんだ。やってくれ』と伝えました。もし彼女が実行に移さなければ、私がやっていたことでしょう。それくらい、精神的に追い詰められていたのです。私はもう限界で、疲れていたのですよ」と当時の状況を明かした。