ジャスティン・リン監督が、人気カーアクションシリーズ『ワイルド・スピード』の10作目である『Fast X(原題)』の撮影開始の数日後になんと退任した。ツイッターにて声明を発表している。
『ワイルド・スピード』といえば、常識に囚われず度肝を抜くアクションを繰り広げ、映画史を代表する一大シリーズの1つとなった。9作目となる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)以来、ジャスティン・リンが監督がファン超待望のシリーズ復帰を果たした。また、新作でもメガホンを取るということでファンは期待を膨らませていた。
『Fast X(原題)』は、2023年5月の米公開(予定)に先立ち、主演のヴィン・ディーゼルが先日、この映画の撮影が始まったことを正式に発表した。最新作には、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、ソン・カン、シャーリーズ・セロンなどこれまでの作品に登場してきたメンバーが復帰する一方、ブリー・ラーソン、ジェイソン・モモア、ダニエラ・メルキオールが「ワイスピ」ファミリーに新たに加わることが発表されている。また、シャーリーズがジェイソン演じる悪役とのツーショットを公開するなど、キャスト陣による最新情報も少しずつではあるが、公開されている。
そんな中、Deadlineは、『Fast X(原題)』の撮影開始からわずか数日後に、リン監督が降板したと報じている。リン監督はプロデューサーとして『Fast X』に残るというが、ツイッターで次のようなコメントを発表している。
#FASTX pic.twitter.com/T0w9LuYS0F
— The Fast Saga (@TheFastSaga) April 26, 2022
「ユニバーサルのサポートにより、私は『Fast X』の監督から退くという難しい決断をしましたが、プロデューサーとしてこのプロジェクトに残ることになりました。10年以上の歳月と5本の映画で、最高の俳優、最高のスタント、そして最高のカーチェイスを撮影することが出来ました。個人的なことですが、アジア系移民の子供として、映画史上最も多様性に富んだフランチャイズを構築することに貢献できたことを誇りに思います。すばらしいキャスト、スタッフ、そしてスタジオのサポートに、そして私を「FAST」ファミリーに迎え入れてくれたことに、一生感謝します」。
リン監督がどのようなクリエイティブな判断に反対し、退任という決断になったのかは不明だ。