ベネディクト・カンバーバッチが主演を務める『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。本作がサウジアラビア、クウェート、カタールで上映禁止になったことを受け、ベネディクト・カンバーバッチが言及した。
※ここからは『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に登場する新キャラクターの情報が含まれます。
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本作は、大ヒットを記録した『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』のその後を描く、マーベル史上最も予測不能で壮大な戦いを描いたファンタジック・アクション超大作。本作では、ドアを開けてパンチすることで次元間を移動する能力を持つティーンエイジャー、アメリカ・チャベスというキャラクターが登場するのだが、マーベルはこのキャラクターがLGBTQ+であることを認めている。その結果、サウジアラビア、クウェート、カタールといった湾岸諸国では本作の上映が禁止となった。
これに対しベネディクトは、この上映禁止は「残念ながらも予想できたことです」とコメントしながらも、ディズニーとマーベルがLGBTQ+の平等を推進し続けることに、喜びを感じているようだ。ベネディクトは「このキャラクターはコミックに登場するキャラクターです。多様性のために作ったものではありません。彼女がキャラクターとしていかに素晴らしいか、ということで登場させたのです。しかし、悲しいことに、このキャラクターは、政治的に、非常に強い影響を受けています。そうでないことを祈ります。このことが問題でないような普通の会話ができればいいのですが、そうはいきません。だから、私たちはまだ、たたかわなければなりません」と主張している。
ディズニーはサウジアラビアから、LGBTQ +への言及を含むシーンの検閲を要請されていたものの、それを拒否し、他の国での公開を決断している。