アンバー・ハードは、有言実行していなかったようだ。
現在バージニア州の裁判所で開かれている、俳優ジョニー・デップによる元妻で女優のアンバー・ハードを相手取った名誉毀損裁判。
4月11日に始まったこの裁判では、毎日のように衝撃的な事実が明らかとなっており、ドロ沼の展開となっている。
そんな中、アメリカ自由人権協会(ACLU)の法務部長兼COOをつとめるテレンス・ドゥハーティが、証言台に立った。
アンバーといえば、2016年にジョニーと離婚した際、受け取った和解金700万ドル(約9億1000万円)を2つの慈善団体に寄付すると宣言した。
寄付先は1つがACLU、そしてもう一つがロサンゼルス子供病院だった。アンバーは、それぞれに350万ドルずつ寄付するとしていた。
しかし、このたびACLUのテレンス・ドゥハーティが証言したところによると、この団体はアンバーからの寄付を全額受け取ったことはなく、彼女が寄付したとされているお金の大部分は、他の大物によって提供されたものだと考えているという。
どうやらアンバーが自身の名前で寄付したのは130万ドル分だけで、4回に分けて振り込まれたようだ。一方、さらに50万ドル分、大富豪イーロン・マスクが設立した基金「Vanguard」から支払わせていたことも明らかになった。
テレンスは証言の中で、イーロン・マスクからACLUの役員にメールが届き、アンバーの寄付が10年以上の期間にわたって振り込まれることがつづられていたと語った。しかし彼女が残りのお金を振り込むことはなく、宣誓書にサインされることもなかったという。
テレンスは法廷にて、「私たちは2019年から、次の寄付について彼女に連絡を取ろうとしてきました。しかし、どうやら彼女が経済的に困難な状況にあるようだということがわかったのです」と語っている。
なお、イーロンとアンバーは、2016年から2017年まで交際していたと報じられている。今回の裁判にも出廷するのではないかとウワサされていたが、先日イーロンの代理人が、彼の出廷について否定している。