ジョニー・デップとアンバー・ハードが暮らしていたロサンゼルスのマンションで、かつてドアマンをつとめていた男性の証言が注目を集めている。
4月11日からバージニア州の裁判所で開かれている、俳優ジョニー・デップによる元妻で女優のアンバー・ハードを相手取った名誉毀損裁判。
スタートから10日目に事前録画されたビデオ形式で証言したのは、かつてジョニーとアンバーのマンションでドアマンとして働いていたアレハンドロ・ロメオという人物。
この動画が再生されるやいなや、判事が思わず笑い声をもらした。
【動画】Johnny Depp, judge crack up during ‘bizarre’ witness testimony | LiveNOW from FOX
このアレハンドロ・ロメロ、証言の動画を録っている間、彼の周りはケムリに囲まれ、どうやらハンドルを握っているように見える。明らかに電子タバコを吸い、車を運転しているのだ。
笑いをこらえきれなかった判事のペニー・アズカレートはその後、「こんなことは初めて」と語っている。
そんなロメロは証言の中で、かつてジョニーとアンバーから、ドアに傷がついてきたことから侵入者の調査を依頼されたが、それは犬の引っかき傷であったと語った。
「2人は、自宅に誰かが侵入しようとしていたのではないかと話していました。でも私は、『この人たち、本当に侵入者がいると思っているのか?』と考えていたのです」と振り返ったロメロは、「ドアについてるのは床から伸びた4インチ(10センチ)ほどの傷だぞ?明らかに犬が家に入りたがったんだろ、とね」と続けた。
それでも、ジョニーとアンバーがひどくおびえている様子だったことから、ロメロもとりあえず調査することにしたという。
ロメロは証言の中で、「誰もいないか確かめるために一部屋ずつチェックするだけでいいから、家の中に入ってほしいと頼まれました」と語ると、なぜそんなことを頼まれるのかと疑問に思いながらも、仕事だと割り切って調査を進めたとした。
ロメロは、この件が「ひどくストレスだった」とした上で、2人について「もうこんなことには関わりたくない」と述べている。
こうしてロメロが証言を終えると、ペニー・アルカトラズ判事は眼鏡を外し、困ったように眉をひそめて頭を横に振っていた。
そしてしばらくの沈黙の後、判事は「そうですね…まずは、ごめんなさい」と思わず吹き出してしまったことを謝罪している。
これに対しアンバー側の弁護人が、「たしかに、あれはとても奇妙な証言でしたね」と返答すると、アズカトラズ判事は「ええ、そうですね。私が言えるのは、ああいったものはこれまでに見たことがないということ。これまでたくさんの証言を目にしてきましたが、あれは初めてです」とおどろきを隠せない様子だった。