人気カーアクションシリーズ『ワイルド・スピード』の10作目である『Fast X(原題)』。撮影開始後にジャスティン・リン監督の降板が発表されたが、そこから一週間も経たないうちに新たな監督が決定したようだ。Varietyが報じている。
新しく監督を務めることになったのは、フランス人の映画監督であるルイ・レテリエ。彼はこれまで、ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画『トランスポーター』とその続編『トランスポーター2』、『タイタンの戦い』、『グランド・イリュージョン』シリーズ、『インクレディブル・ハルク』などの話題作を手掛けてきた。関係者によると、彼は多数の候補者を抑えて選ばれたのだという。
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リン監督は、撮影開始の数日後に退任を決断した際、「ユニバーサルのサポートにより、私は『Fast X』の監督から退くという難しい決断をしましたが、プロデューサーとしてこのプロジェクトに残ることになりました」とSNSにて声明を発表していた。クリエイティビティの違いから『Fast X』の監督を退任したと発表していたが、リン監督の退任に伴う『Fast X』の新しい監督探しで、ユニバーサルは1日あたり60万ドルから100万ドルのコストをかけていると報道されていた。
リン監督不在の際も、カメラは回っていた。ヴィン・ディーゼル、シャーリーズ・セロン、そして新しく参加するジェイソン・モモアがすでに撮影に入っていたため、ユニバーサルは本体の製作を一時中断し、セカンドユニットは英国で撮影を続けていたようだ。
『Fast X』はもともと『ワイルド・スピード』シリーズの最後の2部作のうちの1作目として構想されていた。しかし、リン監督が退任し、ルイ・レテリエ監督が就任した今、この2部構成自体も今後変更されるのかもしれない。