ジョニー・デップは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作に参加しなかったことにより、大きな損失をこうむったようだ。
4月11日からバージニア州の裁判所で開かれている、俳優ジョニー・デップが元妻で女優のアンバー・ハードを相手取って起こした名誉毀損裁判。
これは2018年12月、アンバー・ハードがワシントン・ポスト紙に寄せたDV被害を訴える記事に対し、ジョニーが「まるで自分が加害者であるかのように書かれている」と指摘。公人としてのイメージを傷つけられたとして損害賠償を求めているものだ。
そして5月2日(月)には、ジョニーのマネージャー、ジャック・ウィッガムが出廷。
ジョニーといえば、アンバーの記事の影響により、代表作といえる『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作への出演が叶わなかったことがすでに報じられている。
ジャック・ウィッガムは、そんなジョニーがアンバーの記事によってこうむった損失について証言した。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』はこれまで5作が公開され、全て世界的なヒットを記録している。
ジャックによると、同作はジョニー演じる主人公ジャック・スパロウのキャラクターありきの物語であることから、第6作への出演が決まれば、ジョニーは2250万ドル(約29億2,701万円)もの大金を稼ぐ可能性があったという。
一方、反対尋問では、アンバー側の弁護士がこの金額について「書面で交わされたものではなかった」と指摘。ジャックはこれを認めたうえで「この業界はそういうやり方ではない」と付け加えた。
ジャックによると、ジョニーのような大物と大手スタジオがタッグを組む場合、特にそれが大ヒットシリーズとなると、出演オファーに関してはまず口頭で話し合われるそうだ。通常ではその場でスタジオ側から、俳優への報酬額についても提示されるという。
ジャックによると今回の場合、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作ではこれまでどおり、ジョニーが主役を演じる予定だったが、そのタイミングでアンバーの記事が掲載されたことにより、話がなくなってしまったと主張している。