ジャスティン・リン監督が、人気カーアクションシリーズ『ワイルド・スピード』の10作目である『Fast X(原題)』の撮影開始の数日後に、監督を退任することを発表していたが、実はこの公式の発表よりも前に辞めていたという。
『ワイルド・スピード』といえば、常識に囚われず度肝を抜くアクションを繰り広げ、映画史を代表する一大シリーズの1つとなった。9作目となる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)以来、ジャスティン・リンが監督がファン超待望のシリーズ復帰を果たし、新作でもメガホンを取るということでファンは期待を膨らませていた。
『Fast X(原題)』の撮影は現地時間2022年4月20日に開始され、米公開日は2023年5月19日に設定された。しかし、その6日後、主撮影開始から1週間も経たないうちに、リン監督がクリエイティブな相違を理由に監督を退任したことが発表された。しかし、彼はプロデューサーとして残ることになっている。ユニバーサルスタジオはすぐに後任の監督を探し、最新の報道では『インクレディブル・ハルク』のルイ・レテリエが彼の後任を務めることが決定している。
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しかし、リン監督は、多くの人が思っているよりも少し長く『Fast X』から遠ざかっていたようだ。THRの報道によると、リン監督は4月23日にこの映画を正式に退任していたという。ユニバーサルが監督の降板に関する声明を発表する3日前、製作開始からわずか3日後のことだ。また、主演でプロデューサーのヴィン・ディーゼルと本作をめぐって大げんかになり、ドアをバタンと閉めた後、「この映画はもういい」と話し、リン監督はこの映画から足を洗ったのだという。またリン監督は「この映画は私の精神衛生上、価値がない 」と述べたと伝えられている。ユニバーサルはこれを真摯に受け止め、発表前日の4月25日までに、スタジオと監督はリンが退任することで和解にいたったようだ。