人気海外ドラマ「ゴシップガール」のジェニー・ハンフリー役でブレイクし、現在はオルタナティヴ・ロックバンド「プリティー・レックレス」のヴォーカルとして活躍しているテイラー・モムセン(28)が、「うつ病」と「薬物乱用」に苦しんでいたことを明らかにした。
テイラーは最新インタビューの中で、「うつ病」と「薬物乱用」に苦しむきっかけとなったのは、クリス・コーネル(享年52)の死であったと告白。「サウンドガーデン」や「オーディオスレイヴ」のヴォーカリストとして知られていたクリスは2017年5月17日、サウンドガーデンのツアー中に他界。当時、死因は公表されていなかったものの、海外メディアはその後、自殺だったと伝えている。
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米Interview誌の最新インタビューの中で、テイラーは親友クリスの突然の死によって負のスパイラルに陥ってしまったと発言。クリスがサウンドガーデンのメンバーとして2017年5月17日にコンサートを行った際、テイラー率いるプリティー・レックレスは、その前座を務めていたため、テイラーはクリスが亡くなったことに衝撃を受けたという。
「私たちはサウンドガーデンと一緒にツアー中で、それは私にとって最高潮の出来事だった。私は、世界で一番サウンドガーデンのファンだからね。クリス・コーネルが亡くなったのは、私たちの最後のショーの夜だった。私は(心が)押しつぶされる思いだった。それに対応する精神的な準備ができていなかったから、ホントに落ち込んだ」
このような状態ではステージに上がれないと悟ったテイラーはその後、ツアーをキャンセルし帰宅。しかし、その直後、もうひとりの親友であり、実質的にバンドのメンバーでもあったプロデューサーのカトー・カンドワラがバイク事故で亡くなったことを知らされたのだという。
そのときの心境について、テイラーは「とどめを刺された」と説明している。それから、あっという間に、うつ病や薬物乱用といった負のスパイラルに陥り、そこからどうやって抜け出すのか、そもそも抜け出す気があるのかさえわからなくなってしまったそうだ。
そんなテイラーを救ったのは、こよなく愛する音楽であった。「私は最初から始めることにした。どうして音楽に恋をしたのか、始まりはどこからだったのか、自分に問いかけてみた」と語り、自分が子供の頃好きだった全バンドの音楽を聴くことで、この難局をどうにか切り抜けたという。
いまでは、サウンドガーデンの楽曲も聴けるようになったというテイラー。悲しみを乗り越えた彼女は、つい先日、ロックバンド「Shinedown」の全米ツアーに特別ゲストとして同行。また、今夏にはハードロック・バンド「Halestorm」のツアーに帯同が決定、加えて今秋にはプリティー・レックレスとしてヨーロッパ・ツアーの開催が決まっており、大好きな音楽に明け暮れる日々を送っている。
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