バービー人形を手がけていることで知られる米マテル社が、補聴器をつけた初のバービー人形を発表した。
マテル社はここ数年に渡り、ファッショニスタ・シリーズを通じて、より多様性のあるバービー人形を展開してきた。2016年には、さまざまな体型のバービー人形を、2019年には、車いすに乗ったバービー人形を、そして2020年には、白斑(皮膚の一部が白くなってしまう疾患)のバービー人形や、髪の質感が異なるバービー人形など、多種多様のバービー人形を発表している。
そんなマテル社はこのほど、ファッショニスタ・シリーズに新たな人形が追加されることを発表。同シリーズには、耳に補聴器をつけたバービー人形や、白斑を持つケン人形と義足の人形が含まれている。
New line of Barbie dolls focuses on diversity and inclusion. Doll line includes: the first Barbie w/behind-the-ear hearing aids, a doll with a prosthetic limb and a Ken doll with Vitiligo. pic.twitter.com/DxLfXCb0nj
— Chris Walker (@WalkerATX) May 11, 2022
マテル社の代表取締役副社長リサ・マクナイト氏は、声明の中で“子供たちを取り巻く世界で彼らが目にする多様性を反映させること”が目的だと説明。バービー人形は“すべての子供たち”のものであり、人形が表現する特定の人生経験を持っていない子供たちのものであるとも述べた。
米NBC Newsによると、このファッショニスタ・シリーズは現在、175体以上の人形を誇っており、さまざまな肌の色、目の色、髪の色や質感、体型、障がいやファッションに着目した人形が含まれている。
今回発表された商品は、Amazonやターゲット、ウォルマートにて今年の6月より販売される予定だ。