シム・リウが幼いころのトラウマを告白している。
2021年に公開されたメーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』などで知られる俳優のシム・リウがこのたび、米ピープル誌のインタビューに登場。この中で、幼いころのつらい境遇を明らかにした。
シムは4歳まで中国に住む祖父母のもとで育った。しかしその後、両親の都合で突然カナダに連れてこられたという。
インタビューの中で「祖父母のもとにいると、私は完全に安全なんだと感じることができました。私にとって、あの場所こそがホームだったのです」と切り出したシムは、「私はかなり早い段階で、実の両親からはそのような環境が与えられるはずがないと考えていました」と続けた。
シムいわく、彼の両親はかなり厳しい人物だったという。彼に寄せられる両親からの期待はとても高く、勉強の成績が下がりはじめると、口ゲンカや殴り合いにまで発展することもあったそうだ。
当時を振り返りキムは、「『世界で一番イヤな親を持った』と思ったのを覚えています。誰も、私が家でこれほどまでに耐えているなんてわかってくれないのです」と語っている。
それから長い年月が経ち、2016年、リウがCBCのホームコメディ「キムのコンビニ」の主要キャストの1人ジョン・キム役を勝ち取ると、彼と両親の関係性に変化が訪れた。
「私たちは闘っていたわけではないけれど、同時に過去のトラウマや、それらが家族一人ひとりにどのように影響したのかについて、全員で向き合おうとはしませんでした」と語ったシムは、「それでも年を重ねるごとに、当時の彼らの心境に共感できるようになりました。私たちも、そのような年齢になったのです。若いころは、親というのは柔軟ではなく、それでも万能で、変わらない存在だと思っていました。しかし親が変化し、成長し、自分たちなりに成熟していく姿を見るのは、すばらしいものですよ」と、現在の両親とは良好な関係であることを明らかにしている。