ソニー・ミュージックとマイケル・ジャクソン・エステート(財団)は本日、<人類史上最も売れたアルバム>であるマイケル・ジャクソン『スリラー』 の発売40周年を記念して、『スリラー』 のオリジナル盤に、アルバム制作当時の未発表曲などファン待望のサプライズ満載のディスクを加えたCD2枚組の40周年記念盤、 『Michael Jackson Thriller 40』 を11月18日にリリースすると発表。 『スリラー』 は現在までに全世界で1億枚を超える売上を記録している。
米国では、Walmart(ウォルマート)とTarget(ターゲット)が、『スリラー』オリジナル・アルバムの限定アナログ盤をヴァージョン違いでそれぞれ発売する。Walmartでは、40周年記念ジャケット仕様 、Targetでは 『Thriller 40』 特製ターンテーブルマット付きのヴァージョンとなっている。またMobile Fidelity社からは、オリジナル・アナログ・マスターテープからリマスターを行い、 高音質RTIプレスによる、4万枚限定のシリアルナンバー入りUltraDisc One-Step*/33回転/180g重量盤の1LP、さらにはハイブリッドSACDの 『スリラー』 オリジナル・アルバムが発売予定となっている。
(『スリラー』 のUltraDisc One-Step/45回転/180g 重量盤2LPセットも後日リリース予定)。
*UltraDisc One-Step (UD1S) 盤
独自のテクノロジーとマスタリング技術、そして贅沢な時間を駆使し、マスター・テープのデータを限界まで引き出したハイ・クオリティな復刻盤により世界中のオーディオファンから高い評価を得ているモービル・フィデリティ・サウンド・ラボ社が提唱するシリーズ。標準的なアナログ盤の生産工程である、ラッカー盤から完成品までの<スリー・ステップ・プロセス>から2工程を省き、あくまで音質を重視した<ワン・ステップ・プロセス>を実現。生産工程で発生するノイズを最小限に抑え、音のディテールの再現性とダイナミクスを大幅に向上させている。「音楽は可能な限り原音に忠実に再現されなければならない。」という、モービル・フィデリティ社設立以来の基本ポリシーを文字通り実現した、究極のアナログ盤規格となっている。
グラミー賞史上最多の8部門受賞の他、あらゆる音楽ジャンルの垣根を打ち破り、ポップ・ミュージックと音楽ビデオの概念を永久に変えることになったマイケルの壮大なる作品に敬意を表し、これから年末にかけて、数々のキャンペーンが予定されている。マイケル・ジャクソンの 『スリラー』 は、1982年11月30日の発売以来、ビルボード・アルバム・チャートに500週以上ランクインし、累計1億枚以上のアルバム・セールスを記録している。その40周年記念キャンペーンの第1弾として、現在 『Thriller 40』 特別ロゴ入り新商品が、MichaelJackson.comのウェブストアで独占販売中だ。
『スリラー』 は、ビルボード・アルバム・チャートで通算37週間にわたって1位を独走するという輝かしい記録を達成。また、発売からの80週間、アルバム・チャートのTOP10内にとどまり続けた史上初のアルバムであり、この偉業を 『スリラー』 以外で達成したタイトルは、その後の40年間でたった1枚しか存在しない。ビルボード・アルバム・チャート112週目(1984年10月30日)には、全米レコード協会(RIAA) による史上初の20xプラチナ・アルバムに認定。2015年には史上初のx30プラチナ・アルバムに、現在は34xプラチナ・アルバムに認定されている。
世界的に見ても 『スリラー』 は、イギリス、フランス、イタリア、オーストラリア、デンマーク、ベルギー、南アフリカ、スペイン、アイルランド、ニュージーランド、カナダ、アパルトヘイト下の南アフリカなど、事実上、世界すべての国で1位を獲得。日本でも1984年のオリコン総合アルバム・チャートで年間1位となり、現在までに200万枚以上の国内セールスを記録している。1985年には 「史上最も売れたアルバム」 としてギネスブックに認定され、1億枚以上のセールスを誇る<人類史上最も売れたアルバム>であり続けている。このアルバムからの7曲がトップ10シングルになり、「ビート・イット」、「ビリー・ジーン」 がナンバーワンに輝いた。
『スリラー』 の音楽は、それまでのロック、ポップ、ソウルのどんな定義をも覆す、当時としては、他に類を見ないユニークなものだった。ポップとロックの新たな融合の形を示す「ビート・イット」でのエディ・ヴァン・ヘイレンの煽情的なギターは、黒人音楽と白人音楽の長年にわたる隔たりをかき消すかのようである。2人の男ーー1人は白人、もう1人は黒人ーーがある女の子をめぐって軽口を叩き合う「ガール・イズ・マイン」 (with ポール・マッカートニー)。同時に、アフリカに根ざした「スタート・サムシング」 や、R&Bをベースにした 「ビリー・ジーン」のような曲も収録されている。
マイケルは、映像を通じて物語を伝え、壮大なスケールで楽しませるという改革に取り組むが、壁にぶつかる。官能的な映像美にドラマティックなストーリー、華麗な振り付けを誇る「ビリー・ジーン」 だったが、ほぼ白人のロック・アーティストのビデオだけを流していた、登場まもないMTVは放映を拒否。エピックは粘った。いったんその壁が崩れると、MTVの視聴率は急上昇し、アフリカ系アメリカ人アーティストの世代にとっての扉は開かれた。「マイケルはMTVのジャッキー・ロビンソンだった」 と文化評論家のトゥーレは言う。
続いて公開された、短編映画のような忘れ難い「ビート・イット」 のビデオで、マイケルは音楽とダンスの力で対立する2組のギャングを一つにした。そして 「スリラー」 だ。1983年にロサンゼルスAVCOシアターでプレミア公開され、3週間にわたって連日ソールドアウトを記録。後にも先にも、これほどの興奮を呼んだビデオは他にはなく、40年後の今もなお、多くの人々の記憶に残り、心を捉えて離さない。米国議会図書館のアメリカ国立フィルム登録簿に、ミュージック・ビデオとして唯一、「スリラー」が選出されたことがそれを物語っている。
『スリラー』 とマイケルの他のヒット・アルバムからの音楽は、ラスヴェガス、マンダレイ・ベイ・リゾート&カジノ内マイケル・ジャクソン・ワン・シアターで上演中の『マイケル・ジャクソンONE』、さらにはニューヨーク、ニール・サイモン劇場で絶賛を浴び、先週トニー賞10部門にノミネートされたブロードウェイ・ミュージカル 『MJ The Musical』 で楽しむことができる。マイケルは累計10億枚以上のレコードを売り上げ、現在も世界で最も音楽がストリーミングされるアーティストの一人だ。
関連動画
『スリラー』 ミュージック・ビデオ(フル・ヴァージョン)
『スリラー』 ミュージック・ビデオ(ショート・バージョン)
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