ヘンリー王子が、子供たちをインターネットに潜む危険から守るべく、声をあげている。
5月16日(月)、5Rights Foundationが主催するオンラインセミナー「Global Child Online Safety Toolkit」に出席したヘンリー王子は、子供たちをネットに潜む危険から守るための対策が必要だと訴えた。
ヘンリー王子自身も、3歳の息子アーチーくんと、0歳の娘リリベットちゃんという2人の子供の父親だ。王子はセミナーの中で、2人がインターネットの世界に触れるのはまだ早いとしながらも、将来を心配していると語った。
「親として、私の妻も私も、子供たちが企業の利益のためのデジタルな実験台として扱われ、ヘイトや誹謗中傷が、ある意味一般化している中で次の世代が育ってしまうことを心配している」と語ったヘンリー王子は、「自分たちの子供たち、そして全ての子供たちに、自分には声を上げる力があるんだと知ってほしいんだ」と続けた。
さらにヘンリー王子は2人の子供たちについて、「まだまだ無邪気な年齢だ。時々、2人を永遠にインターネットの害から遠ざけられるじゃないかと思うことがある。でも以前より、よくわかるようになったんだ」と述べると、「SNSの多くが、私たちを引き込み、スクロールさせ続けることで怒りや不安を感じさせたり、周りの世界への感覚をにぶらせたりする。うまく機能しているとは言えないし、修正する必要がある」と、SNSから発展する問題に苦言を呈した。
そして「私は法律やテクノロジーの専門家ではないが、1人の父親だ。そして、発信する場所を持つ父親であったことを幸運に思っている」と語ったヘンリー王子は、「私の子供たちはインターネットの世界を体験するにはまだ幼い。いま起きているような問題を体験しないでほしいと思っているし、どのような子供たちも、そのような目にあうべきではない」と訴えている。