マック・ミラーが過剰摂取により死に至った薬物の取引に関わったとされる男が、フェンタニル入り錠剤の販売にも関わっていたとして、17年以上の禁固刑を言い渡された。Page Sixが報じている。
今回、判決を言い渡されたのは、2018年9月7日に薬物とアルコールの過剰摂取により亡くなったラッパーのマック・ミラー(本名:マルコム・ジェームス・マコーミック)に薬物を譲り渡したとされる3人の内の1人、スティーブン・アンドリュー・ウォルターだ。
スティーブン・アンドリュー・ウォルターは2021年11月、マック・ミラーが摂取した薬物の1つ「フェンタニル」を流通させた罪を1件認めている。
そして5月16日(月)、連邦地方裁判所の判事は、ウォルターに対し17年半の禁固と5年間の保護観察処分を言い渡した。
検察は、ウォルターが司法取引に応じていた当初から懲役17年を求刑していたが、司法取引後もウォルターが薬物取引に関わっていたことから、今回の裁判官は刑期を6か月間延長する判決を下した。
Rolling Stone誌によると、16日(月)、証言台に立ったウォルターは「心から反省している」と述べたうえで、「私はだれかを傷つけるような人間ではありません。そんな人間は私ではありません。書類のうえでは(私の行動が)死に関連すると知った後も私がそのような行動を取り続けたとありますが、それは真実ではないのです。裁判長」と訴えたという。
また、ウォルターは自身の行為について、すでに起訴されているライアン・マイケル・リーヴィスにキャメロン・ペティットという名の人物に薬を届けるよう指示しただけであり、薬を摂取するのはミラーではなく、キャメロン・ペティットだと信じていたと主張している。
なお、ライアン・マイケル・リーヴィスは先月、ミラーにフェンタニルを配布したことを認め、約11年の禁固刑を言い渡されていた。