俳優のケヴィン・スペイシーが、英国検察庁特別犯罪課により、4件の性的暴行で起訴されたことがわかった。
ケヴィンといえば、映画やテレビで長いキャリアを持ち、1996年に『ユージュアル・サスペクツ』で助演男優賞、1999年に『アメリカン・ビューティー』で主演男優賞を受賞した。ケヴィンのキャリアは、ドラマ、コメディ、アクションなど、さまざまなジャンルに及んでおり、また、政治ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で、大統領候補のフランク・アンダーウッドを演じ、主演を務めた。
しかし2017年、14歳の時にケヴィンから口説かれたと主張しているアンソニー・ラップにより、性的暴行で訴えられ、ケヴィンのキャリアに多大な影響を与えた。この疑惑の後、ケヴィンが2004年から2015年にかけてオールド・ヴィック劇場の芸術監督を務めていたイギリスにて20人もの人が被害を訴えるなど、多くの疑惑が生じた。
Varietyによると、英国検察庁特別犯罪課は、ケヴィンに関する警視庁のファイルを1年かけて見直した後に彼を告発。CPS特別犯罪部門の責任者であるローズマリー・エインズリーは、彼が “3人の男性に対する4件の性的暴行”と “同意なしに人を貫通性的行為に従事させたこと”で起訴されたことを確認した。これらの刑事手続きは現在進行中であり、今後は法廷で罪状が裁かれることになる。
ケヴィンといえば、『L’uomo Che Disegno Dio(原題)』というイタリア映画に出演が決定しており、再びスクリーンへ戻ることでも注目を浴びていた。監督を務めるフランコ・ネロは、ケヴィンのキャスティングについて「ケヴィンが私の作品に参加してくれると聞いてとてもうれしかった」とし、「彼はとても偉大な役者だし、制作をスタートするのが楽しみだよね」と心境を明かしていた。今回の件が、彼の役柄に影響を与えるかどうかは不明だが、再度キャスティングが検討される可能性も十分にあるだろう。