テニスの大坂なおみ選手が、銃乱射事件が発生したような混乱に巻き込まれた瞬間の心境を明かしている。
5月29日(日)、大坂なおみ選手は、ニューヨーク市ブルックリンにあるバークレーズ・センターにてボクシングの試合を観戦していた。すると突然、銃乱射事件が起こったかのようなパニックに巻き込まれたのだという。
大坂選手はツイッターで、「バークレーズ・センターにいたところ、突然だれかの叫び声が聞こえて、周りの人が走り出したの。『銃を乱射してるヤツがいる』って声が耳に入ったから、みんなで空き部屋に集まってドアを閉めて、身を寄せ合った。大変な恐怖につつまれたわ」とつづった。
I was just in the Barclays center and suddenly I heard shouting and saw people running, then we were being yelled at that there was an active shooter and we had to huddle in a room and close the doors, I was so fucking petrified man.
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) May 29, 2022
ニューヨーク市警によると、当時銃乱射事件は発生していなかったものの、アリーナ近くの交差点でケンカ騒ぎが起こっており、このケンカに関わっていたとされる男がショッピングモールに向かって逃げ出したという。すると周りにいた人々もこの男にならって走り出し、結果的にパニックにつながったのではないかとのことだった。
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なお、この混乱により16人が負傷、7人が病院に運ばれた。
「こんなふうに悲惨な事件がひんぱんに起こることについて、アメリカに住む人であればある意味、慣れてしまっている部分があるのかもしれない」とツイートをつづけた大坂選手は、「それでも、私があの部屋にいた数分間に抱えていた感情は、もうだれにも経験してほしくない」と、当時の恐怖を訴えた。
アメリカ国内では5月24日(火)、テキサス州の小学校で銃乱射事件が発生。児童19人、教師2人が亡くなり、18歳の犯人もその場で射殺された。また5月14日(土)には、ニューヨーク州バッファローのスーパーにて10人が犠牲になる銃乱射事件が起こっている。