マイケル・J・フォックスが、持病のパーキンソン病による、俳優業への影響について語っている。
大ヒット映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどで知られる俳優マイケル・J・フォックス(60)はこのたび、コメディアンのマイク・バービグリアが司会をつとめるポッドキャスト番組「Working It Out」に出演。パーキンソン病の症状により、現在では台本が覚えられなくなってきていることを明らかにした。
マイケルは番組の中で、「『グッド・ワイフ』のスピンオフである『グッド・ファイト』を撮影していたときのことだ。セリフを暗記できなかった。とにかく頭の中が真っ白で、入ってこなかったんだ」と、告白した。
さらにマイケルは、「グッド・ファイト」撮影時と、自身が1982年から1989年にかけて出演したドラマ「ファミリータイズ」撮影時の記憶力を比較。
「(『ファミリータイズ』のセリフは)すぐに言えるんだ。『ぼくだよ、マロリー、電話を切って』って。そうやってずっと続けてきた」と振り返ったマイケルは、「(1990年の映画)『カジュアリティーズ』ではセリフが70ページ分もあったし、高額なスタディカムでの撮影は、ぼくがセリフを完ぺきに覚えているかどうかにかかっているってこともわかっていた。それでも、ひたいに汗ひとつかかなかったんだよ」と付け加えた。
しかし、そんな彼が現在暗記できるのは、片手で数えられるほどのページ数のみなのだという。
マイケルは「5ページ分のセリフすら覚えられない。とにかくできないんだ」とくやしさをにじませつつ、「だから、そんなときは海に行くんだよ」と続けた。
マイケルといえば、これまでにもパーキンソン病との闘いについて赤裸々に語ってきている。最近では、病気であることのカミングアウトが、周囲からの中傷により予定より早まっていたことを明らかにした。