2022年世界水泳選手権の試合中に意識を失った選手を、コーチがとっさの判断で救う場面が見られた。
E!ニュースによると、アーティスティックスイミングのソロ・フリールーティン決勝戦の最中、2度のオリンピック出場経験を誇るアメリカ人水泳選手のアニタ・アルバレスが演技終盤に意識を失い、プールの底に沈んでしまうというアクシデントが起きた。
すると、その様子を見ていた水泳コーチのアンドレア・フエンテスはすかさずプールに飛び込み彼女を救出。スペイン出身のフエンテス氏はアーティスティックスイミング選手であり、オリンピックでは計4個、世界水泳選手権では計16個のメダルを獲得した人物だという。
American synchronized swimmer Anita Alvarez faints and sinks to bottom of the pool during World Championships. Her coach, Andrea Fuentes, heroically dives in and saves her. Alvarez is recovering well. pic.twitter.com/ne369qFUhg
— Mike Sington (@MikeSington) June 23, 2022
Rapid rescue.@AFP photographers Oli Scarff and Peter Kohalmi capture the dramatic rescue of USA's Anita Alvarez from the bottom of the pool when she fainted during the women's solo free artistic swimming finals at the Budapest 2022 World Aquatics Championships pic.twitter.com/8Y0wo6lSUn
— AFP News Agency (@AFP) June 23, 2022
フエンテスコーチともうひとりの男性によって無事救助されたアルバレス選手は応急手当を受けた後、担架で運ばれたという。
このあと、フエンテスはUSAアーティスティックスイミングのインスタグラムにて「アルバレス選手は大丈夫です」と、彼女の無事を発表。さらに「このようなことは、ほかの耐久スポーツにもたまに起こるということを我々は忘れがちです。マラソン、サイクリング、クロスカントリー・・・私たちのスポーツも他のものと何ら変わりはなく、場所がプールなだけ。限界を突破して努力していると、たまにこういうことがあります」と書いた。
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これにはファンも「フエンテスコーチはヒーロー!」「迅速(じんそく)な行動をありがとう!アニタ選手の回復を祈ります」「このスポーツのことあまり知らなかったけど、本当に美しい!ファンになりました」など、称賛のコメントが寄せられている。
このインスタグラムにて、「医師もアルバレス選手は“もう大丈夫”と診断した」と書いたフエンテス。彼女のプロフェッショナルな行動が、アルバレス選手の命を救ったのは、言うまでもない。