俳優のジャシー・スモレットが、自身の逮捕につながった事件について言及している。
このたびシリウスXMのラジオ番組「Sway in the Morning」に出演したジャシー・スモレットが、物議をかもした過去のインタビューについて語った。
ジャシーといえば2019年、ヘイトクライムを自作自演したとして逮捕された。警察はジャシーが当時出演していたドラマ「Empire 成功の代償」のギャラに不満を持っており、加害者となった兄弟に3,500ドル(約47万円)を支払って自身をおそわせたと断定。昨年、有罪の判決がくだされた。
一方、ジャシーは一貫して無罪を主張している。
当初はジャシーが被害者として扱われたこの事件について、警察が「自作自演であった」と発表する直前、彼は情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演し、キャスターのロビン・ロバーツによるインタビューにこたえた。
このインタビューではジャシーは完全に「被害者」として涙ながらに事件の状況を説明していたため、その後物議をかもす結果となったのだった。
ロビン・ロバーツとのインタビューについて、ラジオ番組の中で「振り返ってみると、当時、ぼくの中で『インタビューを受けたくない』と思っていた部分もあったんだ」と告白したジャシーは、「あまり深いところまで語りたくなかった。ぼくはロビン・ロバーツを尊敬していたし、大好きだった。でも、『受けたくない』という気持ちがあった」とつづけた。
ジャシーはその後、ロビンとのインタビューを自ら見ることはなかったが、裁判の証拠として提出されたことにより、目にすることとなったという。
そして「だから見なければいけなかったんだけど、おどろかされた。というかあきれたね。あのインタビューでぼくが語ったことはすべて真実だったんだけど、とにかく『あの場にいたくない』という気持ちから、あんなパフォーマンスになったんだ」と釈明したジャシーは、「それでも、自分らしくいることが原因で暴力を受けてしまった人を代表していたかった。ぼくのように声をあげる場所を持たない人たちのために、そのような人たちの主張を代弁したかったんだ」とインタビューに込めた思いを語った。