ドラマ「フルハウス」や続編の「フラーハウス」などへの出演で知られる女優のジョディ・スウィーティン(40)が、アメリカで先日施行が始まった中絶禁止法に対する抗議デモに参加し、その途中で警察にコンクリートにたたきつけられた。
TMZによるとジョディ・スウィーティンは先日、米ロサンゼルスのフリーウェイ上で中絶禁止法に対するデモに参加。多くの人が参加していたこのデモだが、ロサンゼルス警察が現場へかけつけ、デモ隊の行き先を遮断した。
警察はジョディに近づくと、彼女をデモ隊の中に力強く押し戻した。デモ隊に両手で押されたジョディは縁石につまづき、地面に叩きつけられる形となった。
‘Full House’ star Jodie Sweetin was thrown to the ground by an LAPD officer at a Pro-Choice protest. pic.twitter.com/9cfe2f7Cmw
— Pop Crave (@PopCrave) June 27, 2022
このビデオを公開した人物によると、ジョディは警察に押し倒された際、デモグループをフリーウェイから出るようリードしていたという。ジョディが転倒したあと、デモ隊は「正義がなければ平和もない」ととなえ、ジョディもそれに参加した。
この後ジョディ本人はTMZに対し「昨日、憲法修正第1条の権利を使用して、最高裁が決定した計り知れない不正に対し、平和的に抗議するため、すぐに行動を起こした何百人もの人々を、私はとても誇りに思います。私たちの声が聞きとどけられ、行動が起こるまで、私たちの活動は続きます。このような事態にもめげず、私たちは権利のためにたたかい続けます。私たち全員が自由になるまで、私たちは自由ではありません」と声明を出し、またケガなどはなかったと発表した。
6月24日、米連邦最高裁は1973年から施行されていた「ロー対ウェイド」の判決を覆(くつがえ)した。「ロー対ウェイド」の判決は女性の中絶権を合憲としてきたが、これが覆ったことによりアメリカでは女性の中絶権が憲法で保障されなくなった。
この決定に対しオリヴィア・ロドリゴやグリーン・デイ、政治家のアレクサンドリア・オカシオ=コルテスら数えきれないほどの著名人が抗議の声をあげている。