人気ドラマ「フレンズ」のクリエイターの1人、マルタ・カウフマンは、同ドラマの多様性が欠けていたことを反省しているようだ。
「フレンズ」といば、1994年から2004年まで放送されていた人気ドラマ。ニューヨークのマンハッタンに住む男女6人がおりなす恋愛や人間模様がコミカルに描かれ、現在もファンからの人気は根強いが、その一方で主要キャラクターが全員白人であるなど、多様性の問題が以前から指摘されていた。
そしてこのたび、そんな「フレンズ」のクリエイターの1人マルタ・カウフマンが、母校であるブランダイス大学のアフリカ・アフリカ系アメリカ人研究学科に400万ドル(約5億4000万円)の寄付を行ったことを発表した。
今回の寄付は、「アフリカ人・アフリカ系アメリカ人の民族と文化の研究を専門とする優れた研究者を支援する」、そして「学部がより専門的な学者や教師を採用し、長期的な学術研究の優先順位を決定したうえ、学生たちが研究に没頭できる新たな機会を提供することを支援する」ことを目的としている。
カウフマンは当初、番組に寄せられる批判について「むずかしいし、ストレスがたまる」と漏らしていた。
しかしこのたび、「この20年間で、たくさんのことを学んだの」と語ったカウフマンは、「罪悪感を認め、受け入れることは簡単ではないわ。鏡の中の自分自身を見つめることが、痛々しいと感じることもある。25年前に知らなかったのが恥ずかしいわ」と、当初の発言を後悔していることを明かした。
また、今回の行動に至ったきっかけについて、「BLM(黒人の命も大切)運動のきっかけにもなった2020年5月の「ジョージ・フロイドさん死亡事件」だったとしたカウフマンは、「口で言うだけでなくて、ついに行動に移したのよ」と付け加えている。
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