米中西部イリノイ州シカゴ郊外のハイランドパークで、独立記念日のパレードの最中に銃撃事件が発生し、6人が死亡したことがわかった。
米CBSニュースによると、アメリカの独立記念日である7月4日、ハイランドパークでは独立記念日のパレードが行われていた。しかしその最中である午前10時すぎに銃撃事件が起こり、少なくとも6人が死亡、8歳の子どもを含む20人以上がけがをし病院に運ばれた。けが人の中には命にかかわる人もいるという。
警察は同日夕方、重要参考人としてロバート・クリモ三世という22歳の白人男性の身柄を拘束。この男は建物の屋上から高威力のライフル銃を発砲したとみられており、地元警察は会見で「完全に無差別な発砲とみられる」と発表した。
ロバート・クリモ三世
BREAKING: Robert "Bobby" Crimo III has been identified as the person of interest in the deadly mass shooting in Highland Park, Illinois (near Chicago). Six were killed & dozens injured at the July 4th holiday parade massacre. #HighlandPark pic.twitter.com/sgjxB0G6aT
— Andy Ngô ?️? (@MrAndyNgo) July 4, 2022
パレードには多くの人が詰めかけていた。CNNによると、とつぜん20~30発程度の銃声が鳴り響き、現場は逃げ惑う人で混乱状態になった。
警察当局は「この人物が今回の事件の犯人だと思われ、捜査は継続する。現時点ではまだ起訴は承認されていない」と述べた。犯行の動機はまだ明らかになっていないが、この男が犯人である“デジタルの証拠”を大量に見つけたと明かした。
アメリカでは5月24日、テキサス州ユバルディの小学校で銃乱射事件が起きたばかり。この事件では児童19名と教員2名が射殺され、アメリカ中が深い悲しみと恐怖に包まれた。銃規制を取り入れるよう著名人や活動家が声をあげている最中(さなか)に起こった今回の銃乱射事件。はたして、アメリカ国民が銃に怯えることなく平穏に暮らせる日々はやってくるのだろうか。