米人気歌手マイリー・サイラス(29)の妹で同じく歌手のノア・サイラス(22)が、かつてザナックス中毒であったことを告白した。
9月16日にアルバム「ザ・ハーデスト・パート」でデビューする予定のノアは、米Rolling Stone誌のインタビューの中で、2020年に始まったザナックス依存症や、その後の回復について明かしている。
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そもそもノアが、ザナックス(※)にハマったきっかけは18歳のときに付き合っていた彼氏が初めてザナックスをくれたことだったという。ノアは同誌に「それが私たちの絆を深めるひとつの方法になった」と語っている。
※ザナックス…(一般名アルプラゾラム)不安・緊張・抑うつ・睡眠障害といった症状に対処するための薬。
「私は、彼にぴったりな人になりたかったんだと思う。彼が望むもの、彼がクールだと思ったもの、そしてみんながやっていると思うものになりたかったの」
ノアは当時、ザナックスを簡単に入手できる人に囲まれていたと言い、パーティーで使うようなドラッグよりも、ザナックスを飲むことを好んでいたという。
「少しでも物事を黙殺して、痛みをマヒさせることが可能だと感じたらもうおしまい。暗い穴、底なし沼に落ちていくようなものよ」
ザナックスを大量に服用した結果、ノアは一日中眠り続けたり、日にちが分からなくなったりといった、記憶障害に悩まされるように。新型コロナウイルスが蔓延した際、ノアのこの症状はピークに達しており、インタビュー中に気を失ったり、最愛の祖母の死にきちんと向き合えなかったりと、生活に支障をきたすようになっていたという。
「私の祖母が死んだとき、そこにいなかったことに罪の意識を感じました。物理的にはいたけれど、感情的に私はいなかった。(そこにいることが)できなかったんです」
ノアはようやくこのとき、愛する人たちや、必要としている人たちを自分から遠ざけていたことに気がついたのだという。
それからまもなくして、回復への一歩を踏み出すことになったノア。ザナックス中毒に苦しむ彼女の助けとなったのは、大好きな“音楽”だったという。助けを求めてから半年後に制作が開始されたアルバム「ザ・ハーデスト・パート」の収録曲「Noah (Stand Still) | ノア(スタンド・スティル)」には、ノアの当時の複雑な感情が歌われている。
「20歳になったとき/21歳にはなれないかもしれないという思いに圧倒された/死が玄関先まで迫っている/もしわたしがもう一歩踏み出せば/これらの歌以外、私には何も残されていない」
ノアが人生で経験した喪失や失恋、混乱といった目まぐるしい感情が表現されたデビューアルバム「ザ・ハーデスト・パート」は、9月16日にリリース予定。