世界的バンド オアシスのギタリストで、ソロアーティストとして活躍するノエル・ギャラガーが、ポッドキャスト番組「マット・モーガン・ポッドキャスト」に出演。その中で発したある言葉が物議をかもしている。
ノエルは番組の中で、自身も出演した音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」でのできごとを振り返った。
6月25日（土）に行われたこのイベントにて自分の出番を終えたノエルは、ラッパーのジェイミー・Tらのパフォーマンスを見るべく観客席に移動したという。
当初はステージに近いVIP席で観覧する予定だったが今回は手配できなかったため、身体障がい者用と知らないまま、車いす利用者などのためのスペースで観覧したそうだ。
すると警備員から専用パスの提示を求めれらたノエルは、アーティストらに手渡される「オールアクセスパス（立ち入り制限なしの通行証）」を見せたうえで、身障者用のスペースだとは知らなかった主張。さらに警備員に対し、「このパスがみえるか？これがあれば、どこにでも行けるんだよ」と言い放ったという。
さらに番組では、ノエルが笑いながら、「息子がよりよい位置で見られるなら、体の不自由な観客を車いすからひきずりおろすことだってする」といった趣旨の発言したうえで「あの身体障がい者たちは、何にしたってよく見える場所に行けるんだから」と付け加えたのだ。
この発言に、イギリスの障がい者団体「Scope」が大激怒。ツイッターでノエルを非難した。
ツイッターにて「グラストンベリーでのノエル・ギャラガーの行動に関する報道は、私たちを十分に憤慨させるものでした。さらにそのような行動を自慢し、その過程で障がい者をバカにするような発言をするのは、侮辱の域を超えています」と訴えた同団体は、「イベントに用意されているスペースは、ロックスターが特権で利用するものではありません。身障者が、より少ない障壁の中でライブミュージックを楽しむためのものなのです」と続けた。
なおノエルのこの発言に関しては、弟のリアムが本人に代わって謝罪している。
