2020年、人気ドラマ「glee/グリー」の撮影現場でほかの女優に嫌がらせをしていたと告発された女優のリア・ミシェル。彼女は今回ブロードウェイ舞台への復帰が報じられたが、これに関して過去に嫌がらせ被害を告白していた女優が再度声をあげた。
リア・ミシェルは2020年6月、「glee」で過去に共演した女優のサマンサ・ウェアから「(撮影現場で)リアに嫌がらせをされていた」と暴露。サマンサ・ウェアはSNSで「あなたは私のテレビデビューを地獄みたいにしてくれたの覚えてる?私は絶対に忘れない。あなたはチャンスがあれば私の“ウィッグにクソ”してやるって全員に言ってたでしょ。トラウマ的な自覚なき差別を見て、ハリウッドでの成功というものに疑問を覚えた・・・」と、衝撃的な告白をし世間をおどろかせた。
これがきっかけとなり、ほかの共演者から「リアはエキストラのことを“ゴキブリ”と呼んでいた」と暴露されたり、さらには主要キャストのヘザー・モリスも「彼女と仕事をするのはとても不快だった」と発言したりと、リアからの被害を訴える人物が次々と出てくる事態へと発展。当時彼女をプロモーションとして起用していた企業は、この事態を重く受け止め、リアとの契約を打ち切るなどしていた。
この騒動から約2年経った今回、リアはブロードウェイ舞台の「ファニー・ガール」に主人公ファニー・ブライス役として出演することが決定。実在した喜劇女優ファニー・ブライスの半自伝的ミュージカルであるこの舞台では、もともと女優のビーニー・フェルドスタインが主人公のファニー役を演じていた。しかし舞台の評価があまりよくなかったことなどをうけ、ビーニー・フェルドスタインは途中で降板することを発表。その代わりとして、リア・ミシェルがファニー役を演じることが決定した。
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このリアの舞台復帰のニュースが報道された後、過去に嫌がらせを受けていたことを告白したサマンサ・ウェアはツイッターを更新。彼女は「今日はオンラインです。みんなの意見、見てます。気にしています。動揺しています。私は人間で、黒人です。そう、私はいじめられた。私の夢はけがされた。ブロードウェイは白人主義を通します。ハリウッドも同じです。沈黙は加担(かたん)しているのと同じです。私は声をあげる。もう一度、やる」と投稿。リアの名前は直接出していないが、タイミング的に彼女のブロードウェイ復帰について書いたと思われる。
また彼女は続けて「私はアンバー・ライリーでもアレックス・ニューウェルでもない。彼女たちの経験は私のものとちがいます」と、同じく「glee」に出演していた黒人俳優たちの名前をあげ、経験したことはそれぞれちがうとつづった。
https://twitter.com/Sammie_Ware/status/1546561221716893696
https://twitter.com/Sammie_Ware/status/1546567079381180416
リアは今年の9月6日よりブロードウェイの舞台に立つ予定。今後の展開に注目が集まる。