『ソー:ラブ&サンダー』の監督のタイカ・ワイティティは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が、ケイト・ブッシュの「Running Up That Hill(邦題:神秘の丘)」を使用したことに満足していないようだ。
歌手のケイト・ブッシュが1985年にリリースした「Running Up That Hill(邦題:神秘の丘)」は、ネットフリックスの人気SFドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の新シーズン内で使用されたことにより、イギリスのシングルチャートで1位を獲得。これを受けケイト本人も同ドラマ制作者のダファー兄弟、そしてドラマファンたちに感謝のメッセージを送った。
しかし、『ソー:ラブ&サンダー』の監督のタイカ・ワイティティは、これをよく思っていないようだ。
今回、NMEのインタビューに応じたタイカ・ワイティティは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でケイト・ブッシュの楽曲がリバイバルヒットしたように、『ソー:ラブ&サンダー』で使用されている、人気バンドのガンズ・アンド・ローゼズの楽曲も同じようなヒットを期待できるかという質問を受けた。
これに対しタイカは「あのドラマがケイト・ブッシュをどれだけダメにしたかってことかい?あのドラマは好きだけど、ケイト・ブッシュの音楽の本当の所有権を感じるものとして、すごくイライラするんだ!『この子どもたちはケイト・ブッシュなんて聞いたことがない。ドラマの中で流れる一曲として聞いただけだ!彼らはケイト・ブッシュを知らない!俺はケイト・ブッシュをよくわかってる!』っていうこんな感じのイヤな年寄りになってしまったよ」と、ケイト・ブッシュの音楽への愛を語った。
じつは、『ソー:ラブ&サンダー』のサウンドトラックにもケイト・ブッシュの楽曲が収録される予定であったが、ケイトの楽曲をベースにしたダンスシーンをカットしたことにより、収録されることはなかった。
そういったこともあり、タイカはケイトの楽曲への未練があるのかもしれない。