アンバー・ハードが「判決の無効化」を求めていることに、ジョニー・デップ側の弁護人が反応している。
今年6月1日、俳優ジョニー・デップが元妻で女優のアンバー・ハードを相手取り起こした名誉毀損裁判は、ジョニー側の主張が認められる形で決着がついた。アンバーは1035万ドル(約14億円)という多額の賠償金を背負うことになったが、これに不満を抱いたアンバー側弁護人は、裁判に参加した陪審員に不備があったとして、裁判の「やり直し」を求めた。
アンバーの弁護人によると、陪審員は裁判が行われたバージニア州の住人から選出されるが、その中に住所と名字が同じ人物が存在していたという。アンバー側は、選出されたのは77歳の人物だったが、実際に出廷したのは52歳の人物だったと主張。そのため判決は無効だと訴えている。
アンバー側の主張に対し、ついにジョニー側弁護人が反応した。
「まったく動じていない。ハードさん側が主張する、裁判所が陪審員番号15として割り当てた人物と、出席した人物が同一人物でない場合、これが彼女への判決に影響したことから『判決を破棄し、裁判のやり直しを行う』ことを正当化するような過去の判例はないのだから」とアンバー側の主張を一刀両断すると、「ハードさん側は何の確定的な証拠も示していません。したがって彼女の思い込みによる主張は破綻していると言えるでしょう」と付け加えた。
このきっかけとなった裁判は、2018年にアンバーがワシントン・ポスト紙にDV被害を訴える論説を寄せたことに端を発したもの。ジョニーはこの論説に対し、「まるで自分が加害者であるかのように書かれている」と主張。公人としてのイメージを傷つけられたとして、アンバーを名誉毀損で訴えた。
その結果アンバーには、賠償金1035万ドル(約14億円)の支払いが命じられたが、アンバー側弁護人はその後のテレビ番組で、「彼女に支払い能力はない」と断言している。