レオナルド・ディカプリオが、2020年の米大統領選で、ある人物に手を差し伸べようとしていたことがわかった。
その人物とは、前インディアナ州サウスベンド市長で現在のバイデン政権で運輸長官を務めるピーター・ブティジェッジ氏だ。
このたび2020年の大統領選でピーター・ブティジェッジ氏のコミュニケーション・ディレクターをつとめ、政治戦略家としても活動するリズ・スミスが、TMZのインタビューに応じ、選挙戦の舞台裏を明かした。
リズ・スミスによると、俳優のレオナルド・ディカプリオはブティジェッジ氏がテレビ討論会に参加するにあたり、個人的に話し方を教えるコーチをすることを申し出たと言う。ところが、ブティジェッジ氏があまりにもエンタメにうとく、ディカプリオの存在の大きさを知らなかったことから、このオファーをけってしまったそうだ。
ディカプリオが初めてこの提案をしたのは、2019年10月のこと。パリス・ヒルトンやアシュトン・カッチャー、ケイティ・ペリーとオーランド・ブルームのカップルといったそうそうたる面々が一堂に会し、ハリウッドの豪邸でブティジェッジ氏のための超豪華な資金集めイベントが行われたときのことだった。
スミスによると、ブティジェッジ氏はハリウッドからの強い後押しと何百万ドルにもおよぶ寄付金に感謝していたものの、参加していたセレブたちについてはほとんど知らなかったという。
イベントに参加した多くのセレブが、ブティジェッジ氏とは記念写真を撮影するだけにとどまる中で、ディカプリオだけはその一歩先を行った。豪邸の一室にて、ブティジェッジ氏にプライベートレッスンを提案したのだ。
ディカプリオは、自身の話し方や物事の伝え方が、今後ブティジェッジ氏が参加することになるであろう討論会に役立つと考えたのだろう。
トーク番組の司会こそ務めたことのないディカプリオだが、これまでハリウッドではさまざまな役を演じてきているため、その実力はまちがいないと言える。
スミスはブティジェッジ氏からこの提案の話を聞き舞い上がったが、肝心のレッスン料について、ブティジェッジ氏は確認をしていなかった。さらに彼はディカプリオという人物の重大さを理解しきれていなかったことから、レッスン料がとんでもない額になる可能性まで考えが及ばなかったのだろう。
結局、ブティジェッジ氏はディカプリオのレッスンを受けることなく選挙戦にのぞんだ。そしてアイオワ州とニューハンプシャー州では支持率で首位を獲得したのだった。