今年6月、元夫ジョニー・デップとの名誉棄損裁判で敗訴となったアンバー・ハード。彼女は先日、陪審員が「替え玉」であったこと主張し裁判の無効とやり直しを求めたが、この主張が裁判官によって却下された。
今年6月1日、俳優ジョニー・デップが元妻で女優のアンバー・ハードを相手取り起こした名誉毀損裁判は、ジョニー側の主張が認められる形で決着がついた。アンバーは1035万ドル(約14億円)という多額の賠償金を背負うことになったが、これに不満を抱いたアンバー側弁護人は先日、裁判に参加した陪審員に不備があったとして、裁判の「やり直し」を求めた。
アンバーの弁護人によると、陪審員は裁判が行われたバージニア州の住人から選出されるが、その中に住所と名字が同じ人物が存在していたという。アンバー側は、選出されたのは77歳の人物だったが、実際に出廷したのは52歳の人物だったと主張。そのため判決は無効だと訴えていた。
今回米ET誌が入手した法的文書によると、判事のペニー・S・アズカラテ氏は7月13日、ジョニーとアンバーの裁判において間違った陪審員が参加していたというアンバー側の主張を却下した。アズカラテ氏は詐欺や不正行為の証拠はなく、アンバーの主張や判決の無効化への要求は「軽薄なもの」と表現した。
またこの文書でアズカラテ氏は「アンバー側は陪審員の名前が書かれた名簿を裁判が開始する5日前に受け取っていた。もしミスがあったならば、この裁判が行われていた7週間のあいだに知っていた、または知っているべきであった」「(裁判の)当事者は、なにか問題があるのなら判決や命令が下された時点で異議をとなえる必要がある」と、アンバー側の主張を却下した理由を述べた。
約14億円の賠償金支払い命令が下されたアンバー。彼女の弁護士であるエレイン・ブレデホフト氏は、アンバーに支払い能力がないとテレビで断言している。また情報筋はメディアに対し「彼女の家計は火の車状態」であることも明かした。そんなこともあり、アンバーとしてはなんとしてでもこの評決をくつがえしたいようだ。