女優のジェーン・リンチ(62)が、ブロードウェイ・ミュージカル「ファニー・ガール」を降板するのは、人気海外ドラマ「glee/グリー」で共演した女優リア・ミシェル(35)が原因なのではないかというウワサに対して、自らコメントした。
ブロードウェイで活躍した喜劇女優ファニー・ブライスの半生を描いた伝記作品「ファニー・ガール」にリアが出演することが発表されたのは、つい先日のこと。2022年の春から主演を務めていたビーニー・フェルドスタイン(29)が今年9月で今作を降板するにあたり、リアがビーニーの代わりを務めることになった。
ジェーンは、リバイバル版「ファニー・ガール」でビーニー・フェルドスタイン演じるファニーの母親ブライス夫人を演じていたが、リアが初日公演を迎える前に、ビーニー同様に降板することが決定。「glee」女優の再共演は叶わなかった。
これを受け、ファンはリアが「glee」の撮影現場で悪態をついていたことが原因なのではないかと指摘。ジェーンがリアの出演前に“意図的”に降板したのではないかというウワサが広まることとなった。
2020年6月、リアと「glee」で過去に共演した女優のサマンサ・ウェアは「(撮影現場で)リアに嫌がらせをされていた」と暴露。サマンサはSNSを通じ「あなたは私のテレビデビューを地獄みたいにしてくれたの覚えてる?私は絶対に忘れない。あなたはチャンスがあれば私の“ウィッグにクソ”してやるって全員に言ってたでしょ。トラウマ的な自覚なき差別を見て、ハリウッドでの成功というものに疑問を覚えた…」と、衝撃的な告白をし世間を驚愕させた。
これがきっかけとなり、ほかの共演者から「リアはエキストラのことを“ゴキブリ”と呼んでいた」と暴露されたり、さらには主要キャストのヘザー・モリスも「彼女と仕事をするのはとても不快だった」と発言したりと、リアからの被害を訴える人物が続出。当時、リアを起用していた企業はこの事態を重く受け止め、契約を打ち切るなどしていた。
このほど、米Deadlineの取材に応じたジェーンは、「ファニー・ガール」を降板する理由について、「(トバ・)フェルドシュとリアが一緒に初演するのは、本当に強いアイデアだった。それが(私たちが一緒に出演しない)唯一の理由だよ」と発言。リアの人柄が問題ではないと説明した。
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一方、ファンの間で広まっているウワサについても、ジェーンは把握しているようで「それについては連絡を取っている」とも。「私は彼女を尊敬している。彼女はこの舞台を自分のものにしようとしているんだ。私は、彼女が『glee(※)』だけでなく、実生活でも舞台をやる機会をつかむことができて、とてもうれしいんだ」と、念願の「ファニー・ガール」出演を手にしたリアを祝福した。
※リアは、「glee」内で「ファニー・ガール」の楽曲「Don’t Rain on My Parade」を歌ったことがあるほか、2010年度のトニー賞授賞式でも同曲をパフォーマンスしている。