人気海外ドラマ「glee/グリー」のレイチェル・ベリー役で知られる女優・歌手のリア・ミシェルが、同作で唯一観ていないエピソードを明かした。
今秋に念願のブロードウェイ・ミュージカル「ファニー・ガール」への出演を控えているリアは現在、おいしい食事とワインを楽しめるイベント会場にて、音楽ツアーを実施中。7月20日の夜に行われた同ツアーでは、舞台「春のめざめ」や「レ・ミゼラブル」からの楽曲や、「glee」からの楽曲、そして自身の楽曲など、さまざまな楽曲を歌い上げたという。
そんなリアはこの日、「glee」で唯一視聴していないエピソードがあると告白。それは同作での共演をきっかけに当時交際していたコーリー・モンテースの追悼エピソード「大好きだったフィンへ(原題:The Quarterback)」(シーズン5第3話)だという。
フィン役を演じていたコーリーは2013年7月13日、滞在先のカナダ・バンクーバーのホテルにて、薬物の過剰摂取により死去。コーリーの死後、リアは彼の命日になるとSNSを通じてコーリーの写真をかならず投稿、彼を追悼している。
交際中の恋人が突然この世を去るというショッキングな出来事を経験したリア。当時出演中だった「glee」でも、コーリー演じるフィンの死が取り上げられることになり、リアはクリエイターであるライアン・マーフィーからフィンを追悼する曲を選ぶよう、指示を受けたそうだ。
「どうやってすべてを物語る歌を選べばいいのだろう?それで私は、『何の歌を歌おう?』って感じだった。そのとき、何を聴いていたかさえも覚えていないの」と、選曲に苦労したことを告白。そんなリアが選んだのは、ボブ・ディランが1997年に発表し、のちにアデルらにカバーされている名曲「Make You Feel My Love」であった。
【動画】「Make You Feel My Love」を涙ながらに歌うリア演じるレイチェル
その当時の心境について「すぐに『あ、これだ』って思った」というリア。「私たちは多分、一回ぐらいはその曲を聴いたと思う。だって、番組内でレイチェルが言っていた、私たちが聞いていた曲ってことは実際のことだって知っているからね。私があのエピソードの中で言ったことの多くは、あの教室で(マシュー・モリソン演じるキャラクターに)言ったことの多くは、私がすべてライアン(・マーフィー)にいった、言葉そのものだったから」と発言。劇中で話した言葉は、リアの本音でもあったことを明かした。
「かわいそうな扱いを受けたくない、仕事にもどってみんなと一緒にいたいって言った。これが、私の気分をより良くする唯一の方法だったから。そして、この曲を歌うことになった。それを撮影していたのを覚えている。それはとても大変だった。撮っては逃げて、それからまた戻って。手に負えなくて大変だったけど、私たちはこの歌に助けられ、一緒に癒されたんです」
このエピソードを視聴していない理由について、最後に「それを観なければ、フィンがまだそこにいるような気分になるから。だからこれ(=曲)はとても特別なんです」と回答したリア。リアの心の中で、“フィン”と“コーリー”は永遠に生き続けているようだ。