ジョニー・デップとアンバー・ハード裁判で提出された数千ページにおよぶ資料が公開され、その内容が注目を集めている。
このたびインターネット上に公開されたのは、今年4月から6月にかけて開かれた俳優ジョニー・デップによる元妻で女優のアンバー・ハードを相手取った名誉毀損裁判にて提出された、双方の弁護士による資料。テレビ中継で明らかになったものだけでなく、その裏で弁護士チームがどのように動いていたのかまで詳しくまとめられている。
この内容を検証したThe Post紙によると、3月28日に提出された985ページに及ぶ資料では、ジョニーの弁護士が提出した一連の申し立てに対するアンバー側の反論が詳しく記されているという。この申し立ての中には、ジョニーの病歴を裁判から除外するように求めるものや、アンバーについて不利になるような情報を提示するよう求める内容が含まれていた。
またアンバー側弁護人は、デップ側の姿勢について、「アンバーの妹ホイットニーのリアリティ番組の映像」や「アンバーとホイットニーの過去の恋愛関係」を不適切に持ち出そうとしていたと訴えていた。
さらにこの資料では、2016年にジョニーと歌手マリリン・マンソンとの間で交わされたメッセージのやりとりについても記されている。
アンバー側は、このメッセージでは2016年、ジョニーとアンバーが暮らしていたロサンゼルスのマンションに警察が呼ばれた事件のことがほのめかされていると主張していた。アンバー側はこの事件について、マンソンとジョニーがこの場所で薬物を乱用していたのではないかと考えていたようだ。
なおマンソンはメッセージの中で、「警察が来るかもしれないから、どこかに隠れておきたい」とつづっている。
一方、ジョニー側弁護人は、彼が過去にかかわった事件や、同時期に抱えていた訴訟案件について、この裁判で触れないよう申し立てていた。その理由について弁護人は、「陪審員に先入観をいだかせてしまうため」だとしている。
これらの内容について、アンバーとジョニー両方の代理人にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。