元ニコロデオンのスターで、「iCarly(アイ・カーリー)」「サム&キャット」などへの出演で知られる女優のジェネット・マッカーディが、撮影現場で「壊れた」瞬間を告白している。
現在、女優業を引退し、脚本家、プロデューサーとして活躍しているジェネット・マッカーディ。そんなジェネットが「I’m Glad My Mom Died」という回顧録を出版した。
著書の中でジェネットは、自身がアリアナ・グランデとダブル主演を果たした、米ニコロデオン局のドラマ「サム&キャット」での経験について口を開いた。
ジェネットは同番組でアリアナ・グランデと共演し、アリアナが外での仕事を許されたのに対し、自分は外の仕事の機会を追求することが許されなかったと主張。
「私が絶望したのは、アリアナが、前の晩にトム・ハンクスの家で遊んで楽しかったと、興奮しながら口笛を吹いて来たときだった。それが、私が壊れた瞬間だった」と、自由が許されたアリアナと、縛られている自身を比較し、その不公平さにショックを受けたことを明らかにした。
またジェネットは、2014年に「サム&キャット」が打ち切られた後、ニコロデオンの番組に出演していた時のことを公言しないようにと30万ドル(約4000万円)を提示されたと主張。ジェネットはこのオファーを拒否したとつづっている。
さらにジェネットは、本の中で2013年にガンで亡くなった母親との関係についてもつづっている。
以前からジェネットは、自身が育った家庭は「完ぺき」とはほど遠いもので、また母がステージママとなり、強烈な肉体的・精神的虐待を受けていたことを告白している。
著書の中では、母デビーが晩年ジェネットに対し、「だらしない女」「売春婦」「ブサイクなモンスター」と呼んでいたメールの内容も含まれているという。
「私の子供時代と思春期のすべてが、とても搾取(さくしゅ)されていた。今でもそれを言うと神経が逆なでされる。でも、善意でやっていることでも、何をやっているのかわからないこともあった」と明かしている。
ジェネットの著書「I’m Glad My Mom Died」は、8月9日に全米で発売開始。