ドミニク・モナハンは、画面に映る自分の姿を見るのがあまり好きではないようだ。
このたび、米ピープル誌の取材に応えた俳優のドミニク・モナハンは、これまでのキャリアを振り返る中で、自身が出演し世界的人気をはくしたサスペンスドラマ「LOST」をテレビで見たことがないことを明かした。
インタビューの中で「20代前半から後半にかけては、『この仕事、オレは一生できるんだろうか。それとも、もう少し年を取ったらちゃんとした仕事についたほうがいいんだろうか』なんてずっと悩んでた」と打ち明けたドミニクは、「でも思うんだ。『次の仕事をどうしよう』なんて悩んでいることで、自分のキャリアにとって大きな要素を見逃してしまうこともあるんじゃないかって」と続けた。
さらにドミニクは、自身の出演作を画面を通して見ることはめったにないとし、「単純に、ぼくはそういうタイプじゃないんだ。一度完全に演じたものだから、それを再び経験するために繰り返し見る必要はないと思ってるんだよね」とその理由を語った。
そして2010年から米ABCチャンネルで放送され、6シーズンに及んだ人気ドラマ「LOST」について、「いい番組だったということは認識しているよ。いまもファンでいてくれる人がたくさんいることは明らかだしね」と語ったドミニクは、「街を歩いていると、いまだにてのひらに『Not Penny’s Boat(ペニーの船じゃない)』って書いて近づいて来てくれる人とか、『君のキャラクターが好きだった』『子供がハマった』って声をかけてきてくれる人もいるんだよ」と、根強いファンに支えられていると述べた。
そんな「LOST」についてドミニクは、「この作品は、確かに多くの視聴者を獲得し、いまもなおそれが続いている。ポップカルチャーの一種になったんだよ。一時期、世界で一番人気のあった番組に関わることができたのは、しあわせだった」と語ると、「撮影現場にいると、自分はとても恵まれた役者なんだなと思えるんだ。『その瞬間を生きること』ぼくはそれを学んだ」と番組への思いを明かした。