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ディズニー公式アカペラ・グループ ディカペラが3年ぶりの来日公演を開催! たった6人の声でディズニーの壮大な世界観を表現する彩り豊かな音楽に感動

ディカペラ EVENTS/LIVE
ディカペラ

ディズニー唯一の公式アカペラ・グループ ディカペラ(DCappella)が、約3年ぶりに来日。8月5日からの東京公演を皮切りに、大阪、広島、福岡、鹿児島、名古屋、札幌をまわる待望の来日公演『ディズニー・アカペラ・コンサート「ディカペラ」』を開催する。

ディカペラは、ディズニーが公認する唯一のアカペラ・グループ。2017年に実施された大規模オーディションを通じて、全米1,500人の中から選び抜かれたメンバーによって構成されている。アメリカの人気オーディション番組『ザ・ヴォイス』のセミ・ファイナリストであるオーランド・ディクソンや、舞台版『ニュージーズ』に出演したモーガン・キーンをはじめ、異なるバックグラウンドを持ちながらも、それぞれがトップレベルの実力を持つ6人がそろっている。2019年には、初の来日ツアーを開催し、超満員で全18公演を終えた。

そんなディカペラが約3年ぶりに来日。前回からさらにパワーアップした全国7都市で22公演を開催する。大注目のツアーがスタートする前日に、メディア向けに最終リハーサルの様子が公開され、tvgrooveも一足先にディカペラの公演を鑑賞させてもらった。今回はその様子をレポートする。

ディズニーの名曲を彩る多種多様な音色に感動

赤と黒を基調としたキラキラの衣装を身にまとって登場したディカペラ。ディズニー映画ではおなじみのオープニング映像を彼らの歌声で再現すると、さっそく映画『リメンバー・ミー』より「The World Es Mi Familia(音楽がぼくの家族)」で公演をスタート。続けて「フレンド・ライク・ミー」(『アラジン』より)とノリノリの楽曲を披露し、はやくもオーディエンスを盛り上げる。

日本語での自己紹介を終えると、「Disney+ (ディズニープラス)」で公開するや否や世界的に大ヒットを記録した映画『私ときどきレッサーパンダ』より「Nobody Like U」を歌唱今回のツアーで初披露される同曲に、4タウニー(※)は大熱狂すること間違いなしだ。(※4タウニー:同映画で「Nobody Like U」を歌うボーイズグループ 4☆TOWNのファンの総称)

開始数分でディズニーファンの心をがっしりと掴んだディカペラは、続いてディズニーランドメドレーを披露。観客全員がパークに連れて行かれたかのような雰囲気で楽しませてくれた。

その後もディカペラは、ディズニーのクラシック映画から名曲を次々と歌い上げる。驚くのは、たった6人で歌っているとは思いえないほどの音の厚さだ。まるで、もっと大人数で歌っているのではないか、もしくはバンドを付けているのではないか、と感じるほど多彩な音が聞こえてくる。

また1つの楽曲のなかでも、メインで歌唱するメンバーが変わるごとに楽曲の雰囲気もガラッとチェンジ。これまで聴いていたディズニーの名曲が全く新しい楽曲のように聴こえるから不思議だ。たった6人で、これほどまでに多種多様な音楽を奏でることができるのは、ディカペラならではの魅力だろう。

トップクラスの実力者たちの魅力あふれるステージに感嘆

さらに個々の実力の高さを生かしつ、見事なハーモニーを奏でる様子はまさに圧巻。

自身の好きなディズニーキャラクターはアラジンだと語るオーランド・ディクソン(バリトン)。もともと美しい歌声をもつ彼だが、その美声が驚くほどディズニーの楽曲とマッチしていることに感嘆。特に、「パート・オブ・ユア・ワールド/ホール・ニュー・ワールド」(『リトル・マーメイド』、『アラジン』より)では、その甘美な歌声に聴き惚れてしまった

モーガン・キーン(ソプラノ)は、まるで実在するディズニープリンセスのような華やかな歌声の持ち主。歌唱力の高さはもちろん、どの楽曲にも入り込む表現力の高さにも脱帽。歌声と表情でみごとに楽曲の世界観を表現した。

一方、モーガンとは対照的な魅力を持つのがケイレン・ケリー(メゾソプラノ)。彼女もまた表情演技を使って楽曲の世界観をすばらしく表現。この日の髪色が半分はブロンド、半分は黒髪だったためが、どこか魅惑的な雰囲気をまとっており、彼女とモーガンが歌う「レット・イット・ゴー/雪だるまをつくろう」(『アナと雪の女王』より)は、まさにアナとエルサのよう。まるで映画の中に入って彼女たちの歌を聴いているかのような感覚に陥った。

感動的なステージが続くなか、特に印象に残ったのは、RJ・ウェスナー(テノール)がリアレンジを手がけたという「川の向こうで/カラー・オブ・ザ・ウィンド」(『ポカホンタス』より)だ。人の声だけでここまでも壮大な雰囲気が創り出されていることに心を打たれる。また彼が日本語で歌う「美女と野獣」(『美女と野獣』より)は圧巻の一言で、その美しい歌声に多くの観客が酔いしれた。

またアントニオ・フェルナンデス(ボイス・パーカッション)にも驚きが止まらなかった。ボイパは打楽器の奏でる音色を口で表現するもの。アントニオはその担当なのだが、彼の繰り出す音があまりにも多彩で人間離れしているため、本当に彼が出している音なのか、不思議に思ってしまうほどなのだ。2時間の公演の間、一瞬たりともリズムを崩すことなく、みごとなボイパを披露した彼に盛大な拍手を送りたい。

そして深みのある歌声が魅力のジョー・サントニー(ベース)が「キス・ザ・ガール」(『リトル・マーメイド』より)を歌うと、会場は一気にロマンチックなムードに包まれた。モーガンと披露する「彼がトランプさ」(『わんわん物語』より)でも、そのディープな音色を響かせていた彼は、明るい雰囲気の楽曲ではノリノリで踊っている姿が印象的だった。特にアントニオと背中を合わせて、踊る姿はとてもかわいらしかった。

そんな個性豊かなメンバーが揃う中、ここまでも美しく調和する彼らのパフォーマンスからは、ディカペラのチームワークの良さも感じられた。

すべてのディズニーファンが楽しめる! 初披露の楽曲が盛りだくさん

なんといっても今回の公演の魅力は、すべてのディズニーファンがその世界観を存分に楽しめることだろう。ディズニーのファンには、映画が好きな人、パークが好きな人、さらにはディズニーチャンネルが好きな人など様々な人がいる。しかしディカペラの公演はどのファンであっても、「わ!この曲好き!」と思わず沸いてしまうような選曲で構成されているのだ。こんな夢のようなセットリストを聴くことができるのも、ディカペラならではと言えるだろう。

もちろん、ディズニーファンでなくとも知っている名曲も盛りだくさんで、ディズニーにあまり詳しくないという人も大いに楽しめるはずだ。声だけでディズニーの音楽の魔法を届けるディカペラの来日公演は8月5日(金)の東京公演で幕を開け、大阪、広島、福岡、鹿児島、名古屋、札幌と全国7都市をまわる。ぜひチャンスがあったら見に行ってほしい!


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