俳優のレオナルド・ディカプリオが、映画『エデンの東』『理由なき反抗』(共に1955年)で知られる、ハリウッドスター ジェームズ・ディーン(享年24)の伝記映画で、惜しくもジェームズ・ディーン役を逃していたことがわかった。
『ALI アリ』(2001)や『コラテラル』(2004)などの作品でメガホンを取ったマイケル・マン監督は8月10日、米Deadlineに対し、1955年に24歳という若さで交通事故死したジェームズ・ディーンの伝記映画を作ることを断念していたことを告白。レオナルド自身はこの作品に出演したいと思っていたものの、マン監督は彼がジェームズ・ディーンを演じるには“若すぎる”と感じたのだという。
「それはすばらしい脚本だった。そしてそれから、ジェームズ・ディーンを演じることができるのは一体誰だ?と思ったら、ジェームズ・ディーンを演じることができるヤツを見つけたんだ。だけど、彼は若すぎた。それがレオだったんだ」
実際にマン監督はレオにスクリーン・テストをやらせてみたというが、そのときのレオのオーラに驚きを隠せなかったという。マン監督は「当時、彼は19歳だったと思う。ある角度から見ると、彼は完全に持っていたんだ。つまり、輝きをね。彼がある方向に顔を向けると、ジェームズ・ディーンの幻が見えて、それからまた別の方向に顔を向けると『いや、あれは若い子だ』となるんだ。3年ぐらい経ったら、絶対に完ぺきな演技ができると感じたね」と、当時についてふり返っている。
結果的に、レオによるジェームズ・ディーンの伝記映画が制作されることはなかったが、このことに多くの業界人やファンが悔やんでいることだろう。
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