映画『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフである人気映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズの最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』にて、ジョニー・デップの代役を務めることとなった俳優のマッツ・ミケルセンが、ジョニー復帰の可能性ついて、口を開いた。
ジョニー・デップは、第一作目の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)と、二作目の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)に、“黒の魔術師”ゲラート・グリンデルバルド役で出演。三作目『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)にも出演予定であり、すでにワンシーンの撮影も行われていた。
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しかし2016年、ジョニーの元妻であるアンバー・ハードがジョニーから家庭内暴力を受けていたと告白。一方のジョニーは、自身を「妻を殴るもの」と書いたイギリスのタブロイド紙「ザ・サン」を相手取り、2020年に名誉毀損裁判を行ったものの、残念ながら敗訴。これを受けて、ジョニーは同年11月、同シリーズからの降板を余儀なくされた。
そして2018年、アンバーはワシントンポスト誌にある論説を寄稿。そのなかで、ジョニーの名前こそは出さなかったものの、彼が家庭内虐待者であるとほのめかしたことで、ジョニーは評判を傷つけられ、キャリアを奪われたとしてアンバーを提訴。全世界の注目を集めた世紀のドロ沼裁判は、今年6月、ジョニーの勝訴という形で幕を閉じた。
裁判後、ジョニーはディオールとの契約を更新したり、映画出演が決まったり、ミュージシャンとしてツアーを開催することを発表したりと、キャリア復活の兆しを見せているが、『ファンタビ』でジョニーの後任を務めていたマッツは、彼がグリンデルバルド役を再び演じるかもしれないことを示唆している。
マッツは「明らかにいま、コースは変更された。彼は訴訟で、裁判で勝ったので、彼が戻ってくるかどうか(様子を)見てみましょう。彼は戻ってくるかもしれないよ。僕はジョニーの大ファンなんだ」と、米Deadlineに述べた上で「彼はすばらしい俳優で、彼はとてつもない仕事をしたと思う。そうは言っても、僕はそれをマネすることはできない。だって彼はジョニーだから。それはクリエイティブな自殺行為だよ。だから、我々は何か別の物、僕だけのもの、彼と僕の懸け橋となるものを見つける必要があった」と、俳優ジョニー・デップを絶賛した。
三作目の『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、これまでの『ハリー・ポッター』関連の作品の中でも、もっとも低いオープニング週末興行収入を記録。なお、「ハリー・ポッター」の生みの親であり、『ファンタスティック・ビースト』では脚本を務めているJ.K.ローリングは、本決定はしていないものの『ファンタビ』シリーズは計5作品になることを表明している。