人気ラッパーのカニエ・ウェストが、今年の初めにサインを求めた男性を殴った疑いで捜査を進められていたが、刑事告訴されないことが新たに分かった。Page Sixが報じている。
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報道によると、LA市検事局の広報担当者は「2022年1月13日に起こったカニエ・ウェストに関する事件に関して、すべての証拠を徹底的に慎重に検討した結果、当局は有罪判決の合理的可能性がないとして、告訴を取りやめました」と話している。カニエの弁護士は「我々はクライアントが何も悪いことをしなかったと認めているため、この解決に満足している」とコメントしている。
今年の1月に発生したこの事件は、カニエにサインを求めた男性と口論になったことがきっかけで暴行事件に発展したと当時報道されていた。事件の数時間後には、事件直後の映像が流出し、そこでは男性が地面に倒れ、カニエが女性に向かって怒鳴り散らしている姿が写っていた。映像の中でカニエは「手を離せ」「離れろ」と怒鳴っていた。
ある関係者がその後語った情報によると、この男性が最初にLAのクレイグズでサインを求め、その2日後にLAのホットスポットであるデライラで再びサインを求めたと語っている。
またカニエ本人も、その後のインタビューに登場。インタビューの中でカニエは、事件当日は朝から多くの仕事に追われていたと振り返り、「そんな状態で早朝3時ごろ、あの場所に立ち寄ったんだ。するとものすごく態度の悪いヤツが近づいてきて、『なにやってんの?』って。ひとつ言っておくよ。マスクでは顔バレを防ぐことはできない」と、被害を訴えている男性の態度が失礼で、気にさわるものだったと明かした。カニエによると、近づいてきた男は著名人のサインを売りさばいて金を稼ぐ収集家で、ファンと呼べるものではなかったという。
この事件は軽犯罪の暴行罪として捜査されていた。もし有罪だった場合は、カニエは最高で6ヶ月の実刑判決が下されていた。