ジョン・ボイエガが、『スター・ウォーズ』シリーズへの思いを語っている。
このたび俳優のジョン・フーゲルサングとの対談に応じたジョン・ボイエガは、黒人俳優として『スター・ウォーズ』シリーズに出演したことで、世間から浴びた反発や、シリーズへのカムバックについて赤裸々に明かしている。
対談の中では、今年5月から6月にかけて配信された『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」に黒人女優のモーゼス・イングラムが主要キャラクターとして出演したことで、人種差別主義者から反発の声が上がったことが話題にのぼった。
[PR]これについて、「ああ、ぼくも見たよ」と語ったボイエガに対し、ジョン・フーゲルサングは「でもディズニーが矢面に立った。ディズニー側は、こういうことが起こるだろうと想定して対応したんだ。でも君が批判にさらされたとき、ディズニーが同じ行動をとっていたとは思えなかった。彼らは当時、想定していなかったんだろう」と述べた。
これを受けボイエガは、「そういうもの。そういうものなんだよ。でも、モーゼス・イングラムが守られているのを見ることで、なんだか自分も守られているような気がしたんだ。わかるかな?」とディズニーの対応に理解を示しつつ、「『わかった、そういうことなんだ。ぼくが語ったことは、議論を始めないといけないほど重大だとはとらえられていなかったんだな』って感じだった。でも、モーゼスの件でユアン・マクレガーがサポートを表明したことで、流れを変えざるを得なくなった。悔しいとは思っていないよ。自分がそういう人間だったってこと。父がそれを教えてくれたんだ。ぼくには目的が見えていて、人々をそこへみちびこうとするけど、たどり着くのは自分ではない他の人。そこから幸せが生まれるんだ。今回のことでスタジオの受け止め方が代わってくれるのなら、それでいい。すばらしいことだよ」と続けた。
さらに、今後の『スター・ウォーズ』シリーズへのカムバックについてたずねられたボイエガは、「現時点では、冷静に判断したいと思ってる。フィン(ボイエガが演じたキャラクター)は、ゲームやアニメでも楽しめるからね。でも、エピソード7から9までの出演が、ぼくにとってはよかったんじゃないかと考えているよ」と率直な考えを述べている。