人気海外ドラマ「glee/グリー」でリア・ミシェル演じるレイチェル・ベリーの相手役フィン・ハドソンを演じ、一躍有名になった故コーリー・モンテース(享年31)の人柄について、同作の共演者が語っている。
米Insider誌によると、今回コーリーのエピソードを語ったのは、「glee」が人気絶頂期であった2012年、「Glee プロジェクト ~主役は君だ!」(※)を通じてドラマに出演した、ジョー・ハート役のサミュエル・ラーセン(30)だ。サミュエルはレギュラーメンバーではなかったものの、シーズン3~4、シーズン6と、計23エピソードに登場した。
※「glee/グリー」への出演権をかけて、参加者たちが演技力・歌唱力を競い合うオーディション番組。シーズン1では、サミュエルのほか、ダミアン・マクギンティー・Jr.が優勝。シーズン2では、ブレイク・ジェンナーが優勝した。
【動画】「Stereo Hearts」パフォーマンス映像(最初に歌っているのがサミュエル)
サミュエルにとって「glee」は俳優デビュー作であり、そうそうたる顔ぶれがそろった「glee」に途中から参加するのは容易ではなかったはずだ。そんな彼を歓迎してくれたのは、先述のコーリーであった。
サミュエルいわく、コーリーはいつも新メンバーを気にかけていたそうで、彼らの面倒を見たり、サポートをするのが信じられないほど上手だったという。
「彼はメインの男性、オリジナルのメインの男性キャストだった。彼はエスコートするのがとても上手で、『きみはいまTVスターだ。(番組に)ようこそ。僕と一緒にいれば安心さ』というような感じだった」
また、コーリーとは外でタバコを吸いながら絆を深めていったと言い、ヒット番組に出演することで変化する私生活についてよく話し合ったのだそう。また、なにがまちがっていたか、なにが正しかったかなど、自分の経験を基にアドバイスもしてくれたのだという。
サミュエルによれば、コーリーは「glee」のレギュラーキャストとして抜てきされるまでの道のりを話してくれることもあれば、「おい、よいサングラスがあったらそれらを3つ買え。多分、そのうち何個かはなくすだろうから」といった、くだらないアドバイスをすることもあったそうだ。
ほかの多くのキャストがビジネスライクだったのに対し、愛嬌のようなものが備わっていたというコーリー。サミュエルいわく、コーリーが「みんな、僕らがやっていることはバカげていることなんだよ。何百万人もの人が見ているなんて考えるな。僕らは合唱室で一緒にふざけているだけなんだ」と語ったこともあったという。
また、サミュエルと共に優勝したダミアン・マクギンティーも「glee」の撮影初日の終わりにコーリーが「今夜のすばらしいシーンをダミアンと… シーズン3はよさそうだ」とシンプルなツイートで自身をサポートしてくれたことがいまでも忘れられないと明かしている。
【動画】ダミアン・マクギンティーによる「Home」パフォーマンス映像
人気スターであっても驕る(おごる)ことなく、誰に対しても優しかったコーリー。2013年に31歳という若さでこの世を去ってしまった彼だが、コーリーのすばらしい人柄はこれからも語り継がれていくことだろう。